菊地吉正の【ロレックス通信 No.253】|「またか!」今年2度目となるまさかの定価改定。金相場が原因?
今年の元日に実施された定価改定。それについて当連載232回で「3度目の定価改定を元日に実施。どうなる2024年ロレックス市場」と題した記事(関連記事参照)を書いた。それからちょうど半年。6月1日に2度目の定価改定が行われた。 【画像】人気10モデルの2023年1月以降の国内定価の上げ幅ランキング 2023年は元日と9月1日の2回。そして今年も今回含めて2回。まあこの為替だと致し方のないことなのかもと思いきや、今回はちょっと事情が違うようだ。 全コレクションを見たわけではないが、人気のスポーツモデルを見る限りでは、一番気になるステンレススチールモデルの定価には変更が無い。改定されているのはゴールドとステンレスのコンビタイプ、あるいはフルゴールドタイプが対象のようなのだ。 つまり、世界的に異常な高騰となっている金価格を受けての定価改定ということなのかもしれない。 ちなみに、今年フルゴールドモデルとして登場し注目をあびたディープシーは、巨大な金ケースが使われているということもあって、いきなりの30万円弱の値上げとなった。
主なモデルと新定価
【デイトナ/Ref.126503】(コンビモデル) 国内定価284万4600円→293万3700円(その差8万9100円) 【GMTマスターII/Ref.126711CHNR】(コンビモデル) 国内定価235万5100円→242万9900円(その差7万4800円) 【サブマリーナーデイト/Ref.126613NL】(コンビモデル) 国内定価226万6000円→233万9700円(その差7万3700円) 【シードゥエラー/Ref.126603】(コンビモデル) 国内定価262万1300円→271万400円(その差8万9100円) 【ディープシー/Ref.136668LB】(フルゴールドモデル) 国内定価751万800円→780万6700円(その差29万5900円) 【エクスプローラー36/Ref.124273】(コンビモデル) 国内定価170万2800円→176万2200円(その差5万9400円) 文◎菊地吉正(編集部)
菊地 吉正|パワーウオッチ、ロービートなど時計専門誌の発行人兼総編集長。時計ブランド「アウトライン」も展開。ロレックス通信連載