三里小児童が古道案内 遠足で来た田辺東部小に、和歌山
和歌山県田辺市本宮町大居、三里小学校5、6年生11人が5日、語り部となって、遠足で本宮町を訪れた田辺東部小学校(田辺市南新万)の6年生56人に熊野古道を案内した。 【お地蔵さんが冬支度 児童が手作り「わら帽子」、和歌山県田辺市本宮町の記事はこちら】 三里小学校では地域に誇りを持つとともに子どもたちの発信力も育みたいとして毎年、5、6年生が語り部の活動をしている。今回は田辺東部小から依頼があり、熊野古道「発心門王子」から「三軒茶屋跡」までの約4・8キロを案内した。 三里小の児童は、語り部について指導してくれている熊野本宮語り部の会の松本茂子さん(70)=本宮町伏拝=と手分けをしながら、田辺東部小の児童を案内した。出発地点の発心門王子では、今年で登録20周年を迎えた世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の概要を説明したり、格式の高い五体王子の一つである発心門王子について紹介したりして、学んできた成果を披露した。 初めて熊野古道を歩いたという田辺東部小の吉村柚葉さん(12)は「とても楽しかったし、貴重な経験だった。また家族と一緒に熊野古道を歩きたい」、竹内日和乃さん(12)は「三里小学校の皆さんの語り部はすごく声が通っていて、分かりやすかった」と笑顔を見せた。 三里小6年の中根仙太郎君(12)は「喜んでくれたし、練習の成果を発揮できたと思う。また歩きに来てほしい」と話した。
紀伊民報