この週末は強い寒気が流れ込んだ影響で、北海道では初雪が観測されました。あす（月）にかけて次第に強い寒気はぬけていくものの、朝は一段と冷え込むので暖かくしてお過ごしください。日中は秋のさわやかな陽気となりますが、秋晴れは長く続かず週の中ごろは広い範囲で雨となり、週の後半も西日本や東日本の太平洋側を中心にすっきりしない天気が続きそうです。再び気温は平年を上回り、関東から西では夏日になる所が多い見込みです。

20日(日)午前8時の雲の様子

　きのう（土）からきょう（日）にかけて、一時的に冬型の気圧配置となって上空にはこの時季としては強い寒気が流れ込み、続々と冬の便りが届きました。北海道では、稚内、旭川、網走や、帯広、札幌で初雪が降り、札幌では平年より8日早い初雪となりました。また、東北でも初冠雪となった所があります。

20日(日)正午の気温

　全国的に北風が強まって、きのう（土）は真夏日となった東京も朝は16℃くらいまで下がり、正午の気温は19.0℃と、暑さが一転して秋のさわやかな陽気になっています。

21日(月)の天気と予想最高気温

　あす（月）になると、上空の強い寒気は東へ離れていきますが、朝はまだ地上付近に冷たい空気が残り、晴れる所が多いため放射冷却の影響もあって冷え込みが強まりそうです。帯広は0℃まで下がる予想です。雪や雨が降った所は路面の凍結にご注意ください。また、仙台で7℃、新潟で9℃など、今シーズン初めてひと桁になる所もあるでしょう。東京都心も12℃まで下がるため、暖かい寝具を選びこれまでよりも厚手の上着を羽織るなどして、暖かくしお過ごしください。 　全国的には秋晴れとなり、東海や西日本を中心に日中は25℃以上の所が多くなるでしょう。朝と日中の気温差が大きいので、調節のしやすい服装がよさそうです。

週間予報(天気・最高気温)

　また、この先は、南からの暖かな空気が流れ込むため、気温は再び高めとなり、日中は関東から西の広い範囲で25℃以上の夏日が続く予想です。週の中ごろはムシムシと感じられる所もありそうです。朝と日中の気温差が大きい日もあるので、服装選びや体調管理にお気をつけください。

　ただ、月曜日は九州で雨が降りやすく、火曜日は西日本を中心に雨の範囲が広がる見込みです。週の中ごろは前線の影響で広く雨となり、雨脚の強まる所もありそうです。さらに週の後半も、西日本や東日本の太平洋側を中心に雲が広がりやすく、雨の降る所もある見込みです。また、南の海上には熱帯低気圧もあり、今後は西よりに進む見通しです。今後の情報にご注意ください。 （気象予報士・及川藍）