【報知映画賞】「シビル・ウォー アメリカ最後の日」米大統領選控える中で公開、現実とリンク“衝撃の問題作” 作品賞・海外部門
今年度の映画賞レースの幕開けとなる「第49回報知映画賞」の各賞が25日、発表された。作品賞・海外部門には「シビル・ウォー アメリカ最後の日」が輝いた。 【画像】「報知映画賞」受賞者一覧! * * * 作品賞・海外部門は、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」が受賞した。分断が深まり、内戦が起きた近未来のアメリカが舞台。キルステン・ダンスト(42)演じるジャーナリストや新米カメラマン(ケイリー・スピーニー)が最前線を取材する中で、内戦の恐怖や狂気にのみ込まれていく。 賞レース常連の気鋭の米インディペンデント系映画製作会社「A24」が過去最大の製作費を投じた本作。米国では大統領選を控える中で公開され、現実とのリンクや没入感あふれる映像で“衝撃の問題作”として高い注目を集めた。 アレックス・ガーランド監督は、受賞を受けて「報知映画賞を受賞できたことをとても光栄に思います。『シビル・ウォー アメリカ最後の日』に関わった全員を代表して、私からお礼を申し上げます。この受賞は私たちにとって非常に大きな意味を持ちます。報知新聞社と(配給の)ハピネットファントム・スタジオ、そしてもちろん劇場に足を運んでくれた皆さんにも心から感謝します」とコメントを寄せた。 ◆シビル・ウォー アメリカ最後の日 連邦政府から19の州が離脱したアメリカで、国を二分する内戦が勃発する。ワシントンD.C.の陥落が迫る中、4人のジャーナリストは、14か月間で一度も取材を受けていない大統領にインタビューを行うため、命懸けでホワイトハウスへ向かう。 ▼作品賞・海外部門 選考経過 1回目投票で複数作品に票が割れる。2回目で「異人たち」と一騎打ちとなるも、1票差で「シビル・ウォー―」に軍配。「戦闘シーンだけでなく、人間の無関心さや心理面を巧みに表現した」(荒木)、「終わり方の鮮烈さを含め、見る人に危機感を訴えるような今年を代表する作品」(木村) ◆選考委員 荒木久文(映画評論家)、木村直子(読売新聞文化部映画担当)、見城徹(株式会社幻冬舎代表取締役社長)、藤田晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役)、松本志のぶ(フリーアナウンサー)、YOU(タレント)、LiLiCo(映画コメンテーター)、渡辺祥子(映画評論家)の各氏(五十音順)と報知新聞映画担当。
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