立法院巡る抗議活動へエール NYタイムズスクエアで台湾PR動画放映
(ニューヨーク中央社)立法院(国会)での国会職権関連法改正案の審議などを巡って先月から行われている抗議活動の波が米国にまで広がっている。米東部時間4日、ニューヨークの繁華街タイムズスクエアの大型ビジョンで、民間団体が寄付を募って制作したPR映像が流された。同日午後には台湾出身者ら100人以上が同エリアに集結し、活動への支持などを呼びかけた。 PR映像は30秒間で、台湾の民主主義や平等、自由などを伝え、台湾と共に立つよう求める内容が盛り込まれた。この日は全日にわたって5分に1回放映された。 一連の抗議活動は、活動のメイン会場となった立法院に面する道路「青島東路」を由来に「青い鳥運動」(青鳥行動)とも呼ばれている。PR映像の制作と放映は世界各国の台湾系華僑らによる民間団体「海外青鳥公媽応援団」が企画。260万台湾元(約1250万円)の資金をインターネット上で募った。団体の連絡窓口を務める米国在住の謝凱婷さんによれば、2時間以内に目標額に達したという。 タイムズスクエアに集まったニューヨーク在住の台湾出身者らは「国会の職権乱用に反対」や「ゴー・台湾」と書かれたプラカードなどを掲げて街頭に立った。参加者の一人は、自由な雰囲気や自由と情熱の声があるタイムズスクエアが好きだと語り、これは台湾の特色と理念でもあると強調。活動はとても効果があるとし、異なる場所にいる台湾人が皆このような理念に賛同していることを目にでき、通行人に信念を伝えることもできると話した。 謝さんは、今回の活動の主な目的は台湾の青い鳥運動への支持であり、台湾で起こった民主主義運動に呼応するものだと言及。運動が世界中に広がり、世界に台湾の自由と民主主義に対する決意を見せられればと期待を寄せた。 (廖漢原/編集:田中宏樹)