１１月１２日、トランプ次期米大統領（写真左）は、国土安全保障省長官にサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事（写真右）を指名した。写真は米ペンシルベニア州 で１０月撮影（２０２４　ロイター／David Muse）

[１２日 ロイター] - トランプ次期米大統領は１２日、国土安全保障省長官にサウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事を指名した。ノーム氏はトランプ氏を強く支持していることで知られるが、同分野での経験は乏しい。 ノーム氏は１１月の大統領選で副大統領候補の１人と目されていた。新型コロナウイルスが流行した際に州全体でマスクの着用を義務付けることを拒否し注目を集めた。 サウスダコタ州知事として、共和党が主導するテキサス州の国境警備強化に向け、数十人の州兵を派遣している。自身も米国とメキシコの国境を数回訪れており、１月には同地域を「戦場」と形容した。 今年４月には回顧録で「訓練不可能」で「大嫌い」だった犬を家族の営む農場で射殺したことを明らかにし批判を浴びた。トランプ氏の側近によると、ノーム氏はこれを受けて副大統領候補から外れたとみられている。 トランプ氏は声明で「クリスティは国境警備に非常に力を入れてきた。彼女はバイデン国境危機と戦うテキサス州を支援するために州兵を派遣した最初の知事であり、州兵は計８回派遣された」と述べた。 ノーム氏は「アメリカを再び安全にする」ためにトランプ氏が「国境管理責任者」に起用する意向を示したトム・ホーマン氏と緊密に協力していくと述べた。