flumpool山村隆太 デビュー5周年 苦悩を語る
■向上心を失わない先輩たちから刺激 “負けてられない” デビューから5年。今後についての目標がある。「アジアでは、日本の音楽は、10年前は影響力があった。でも、今は違う。日本人として悔しい。もう一度、アジアを席巻していきたい」と、内に秘める闘志を燃やす。もちろん、日本国内においても、さらなる飛躍を目指す。刺激を与えてくれた先輩がいる。ポルノグラフィティ。デビュー15周年でベストツアーを敢行した際、山村は客席から見守っていた。「僕らは5周年でツアーをやるので参考になれば、と思って観にいかせてもらったのですが…。気迫が違う。すでに確固たるポジションを築いているのに、『まだ上、目指んすか?』って思うくらい。崖っぷちでやってるように必死でやっていました。築いて来た自分たちを壊していく感じ。負けてられないです」。 新曲『明日への賛歌』。これが、今後のflumpoolの芯になる曲だと言う。「これまで5年やってきましたが、次の5年が見えなかったんです。バンドから逃げたいと思ったこともあった。それでも音楽を続けたい。このメンバーとやっていきたい、とこの歌を作りました。『明日への賛歌』の中の『僕を縛り付けてよ もう逃げられないように』という歌詞は僕の心境を表しています」。 1年目で武道館公演を達成し、紅白への出場も果たすなど、一段飛ばし、二段飛ばしで駆け抜けた5年間だった。それでも作る音楽、伝えたいメッセージは人間らしい泥臭いもの。「僕らは弱いところがたくさんある。その中で立ち向かってここまできた。ファンの人たちも悩みのない人はいない。そこに立ち向かってほしいということを音楽を通じて伝えたい」。flumpoolの挑戦はまだまだ続く。