皇居で新春恒例の「講書始の儀」 両陛下、研究者3人から講義受けられる
天皇、皇后両陛下が年頭に学界の第一人者から講義を受けられる恒例の「講書始(こうしょはじめ)の儀」が10日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方も陪席された。 【写真】「講書始の儀」に臨まれる天皇、皇后両陛下と長女愛子さま 今年の進講者とテーマは、大阪大の武田佐知子名誉教授の「古代の衣服と社会・国家・国際関係」、京都大の矢野誠名誉教授の「産業革命サイクルと市場の質」、東大の谷口維紹(ただつぐ)名誉教授の「サイトカインによる免疫応答の概要と科学・技術のこれから」。 両陛下は、時折手元の資料に視線を向けながら熱心に耳を傾け、何度もうなずかれていた。 儀式は学問奨励のため、明治時代に始まった「御講釈始(ごこうしゃくはじめ)」が由来とされる。現在は人文科学、社会科学、自然科学の各分野の研究者が進講者となっている。