政治資金パーティーに影響は…議員らの本音 「政治資金規正法」改正へ
18日、参議院・政治改革特別委員会では、岸田首相も出席して与野党による質疑が行われ、裏金事件の再発防止策を盛り込んだ「政治資金規正法改正案」が18日夜にも委員会で採決・可決される見通しです。この改正案の主なポイントをお伝えします。 【動画はこちら】規正法改正へ…専門家は「今よりマシだが…」 OAに入らなかった分も“全部盛り” 政治とカネを総力取材!
鈴江奈々キャスター 「18日、参議院・政治改革特別委員会では、岸田首相も出席して与野党による質疑が行われました。裏金事件の再発防止策を盛り込んだ「政治資金規正法改正案」が18日夜にも委員会で採決・可決される見通しです」 「この改正案の主なポイントは2つです。政党から議員に支出される『政策活動費』は公開する義務がなく、“ブラックボックス”との指摘が出ています。これについては、10年後に領収書を公開することになります。そして、裏金事件の発端となった政治資金パーティーについては、パーティー券の購入者の公開基準を現在の20万円超から5万円超まで引き下げることなどが盛り込まれています」 「19日に参議院本会議で成立する見通しの改正案は、この政治資金パーティーなどにどのような影響を及ぼすのでしょうか? 私たちは先日行われたパーティーを取材し、議員や参加者たちの本音に迫りました」
記者 「こちらの会場では荷物検査が行われていて、参加者が続々と入っていきます」 16日、新潟県新発田市で、自民党議員の政治資金パーティーが開かれました。 記者 「今、麻生副総裁が会場に到着しました」 主催したのは、麻生副総裁の派閥に所属する斎藤洋明議員です。参加者を前に政治資金パーティーが必要だと考える理由を説明しました。 自民党 斎藤洋明議員 「良い政治をしようと思ったら、ある程度お金はかけた方が良い活動ができます。政策パンフレット1枚印刷したら、大体5円ぐらいかかります。(新潟)3区では14万軒、家がありますので、もし1軒に1枚お配りしようと思っても、それは最低70万円」 その上で斎藤議員は、昨年度の政治資金収入のうち、48%がパーティーでの収入だったと説明しました。(パーティー収入:48% 法人等からの寄付:27% 政党交付金:22%) 自民党 斎藤洋明議員 「経済的基盤がある方は、パーティーをやらなくても政治活動ができるかもしれないけれども、正直、私のように基盤の弱い者にとっては、政治資金パーティーというのは本当にありがたい催し。正しく政治資金を集めさせていただいて、正しく使わせていただいて、正しく情報公開をする」 このパーティーの会費は1万円。斎藤議員の事務所によると、約550人が参加したといいます。