パラオの無人島「イノキアイランド」秘話 政府関係者の証言に愛弟子・小川直也も仰天
猪木の愛弟子・小川がパラオに招待された
続けて小川が、猪木は引退後はイベントプロデューサーとして活躍し、パラオにもよく足を運び、その映像が日本で流れていたことを告げると、「オガワさんがその話をしてくださって、本当にうれしいし、その時代のことを覚えてくれている方がいることも、本当にうれしく思いました。パラオは単なる観光先ではなく、日本にとって真の友人です。だから、それをぜひ、若い世代にも引き継いでいきたいと思います」と話した。 そして小川が「生前、猪木本人も亡くなる直前まで、パラオに行きたいと話していた」と伝えると、ンギライ大臣は、「その言葉には本当に感銘を受けます」との言葉を発した。「というのは、父のことを思い出すからです。そしてその志を引き継いでくれる次の世代がいることを、本当に感謝したいと思います。そういう意味では、縁結びのトウキョウダイジングウ(東京大神宮)ですから、我々も再度、縁をつかめる場だと思います」。 ここまで話した大臣は、「ぜひ近いうちパラオに訪問していただいて、プロレスがもっと盛大なものになることを祈っています」と小川をパラオに招待することを約束した。関係者の話では、来年からはユナイテッド航空で直行便が飛ぶという。 動画では、小川がパラオで猪木から火槍特訓を受けたことやパラオでの思い出を話しているが、島に関する話になると、「小さくてもいいよー」と「オガワアイランド」の獲得を妄想する場面もあり、「父島、母島じゃないけど、イノキアイランドの近くにあればいいですね」と結んだ。 小川いわく、「(島が)大きかったら大きかったで大変だよ」「あれ以上大きかったら、恐ろしい野生動物がいっぱい住むようになっちゃうんじゃないの?」と話しながら、「ちなみにイノキアイランド(の広さ)は東京ドーム7個分。(猪木)本人は奥まで行ったことないと思う」と語っていた。 振り返ると80年代には、テレビ番組の企画だったが、猪木が日本の子どもたちとパラオの島を探検する番組があったと記憶している。あれからもう数十年の時が流れたが、今度は猪木の弟子である小川が、小川道場の子どもたちと一緒にパラオで合宿ができたら最高の体験ができるだろう。 そんな話をしていると、小川が「旅費が高いだろうなー」と言いながら、「そんな細かいことを言うと、(猪木に)怒られちゃうからね」とひと言。小川はかつて「(猪木が)島を持っているって言うから、所有権とか細かいことを(小川が)言うじゃない。そしたら、『お前には夢がない』ってバッサリ」とお叱りを受けたことを明かしていた。 それでも小川は、イベントでのあいさつを振り返りながら、「切羽詰まって行ったは行ったけど、何をしようと思ったら『元気ですかーッ!』って(言葉が出た)」と話し、さらには師匠譲りの「1、2、3、ダー!」も披露していた。 もちろん、アントニオ猪木はすでにこの世にはいないが、その遺伝子や志は、さまざまなカタチで弟子たちに受け継がれている。 (一部敬称略)
“Show”大谷泰顕