琉球ゴールデンキングス、ホームでメラルコ・ボルツに3点差勝利【EASL/バスケ】
沖縄凱旋のアレン・ダーラムにも温かな声援
琉球ゴールデンキングスの東アジアスーパーリーグ(EASL)2024-25シーズンが、10月16日に沖縄アリーナで行われたメラルコ・ボルツ(フィリピン)との一戦で幕を開けた。メラルコでは昨季まで琉球に所属していたNo.5アレン・ダーラムが待望の沖縄凱旋を果たし、試合前には古巣琉球のブースターから温かな歓声・喝采に迎えられたが、試合中は別の話。琉球のフィジカルなディフェンスがメラルコのオフェンスを抑え込む時間帯が長く、後半メラルコに追い上げを許したものの、77-74で逃げ切って勝利を手にした。 【動画】岸本隆一とダーラムの3Pシュートをチェック No.45ジャック・クーリーがティップオフに勝って始まったこの試合は、No.15松脇圭志がセカンドチャンスからの3Pシュートを決めて琉球が先制。その後クーリーがフリースロー2本とレイアップを沈め、琉球が7-2とリードした。メラルコはベテランガードのNo.11クリス・ニューサムがドライビング・レイアップと3Pシュートを決めて対抗。琉球はその後、1Q残り2分32秒にNo.9デビッド・ケネディーがフリースローを2本沈められて15-16と一旦逆転を許した。 しかし、琉球はそこからNo.34小野寺祥太、No.10荒川颯、No.8植松義也らバックコート陣がタフなプレッシャーディフェンスを披露。No.53アレックス・カークも豪快なブロックショット2本を記録するなどディフェンスのギアを一気に高め、クォーター終了までに23-18と5点のリードを奪う。2Qにはオフェンスも加速。No.8植松、No.15松脇の3PシュートやNo.4ヴィック・ローの連続フィールドゴールなどでリードを広げると、前半残り3分4秒にNo.14岸本隆一の3Pシュートが決まったところで点差は43-31と2桁に到達した。メラルコはケネディが果敢なペイントアタックから連続得点を奪うが、琉球はNo.4ローの攻防両面の奮闘などで51-35としてハーフタイムに突入した。 後半開始時点では、このまま琉球がリードを広げていく流れかとも思われたが、3Qは琉球がオフェンスのリズムを失い、逆にNo.5ダーラムのプレーメイクやNo.9ケネディの決定力が際立ちメラルコが反撃に転じる。琉球はNo.4ローが3Pシュートにアシストにと奮起するが、最終クォーターに入った時点では66-57と琉球のリードは1桁に逆戻りしていた。こうなると俄然勢いづくメラルコ。4Q序盤にNo.9ケネディの3PシュートやNo.11ニューサムのレイアップなどでメラルコが攻勢を強めていく。 一方、No.4ローを軸に攻めた琉球のオフェンスは、なかなか得点につながらずに時間が過ぎていく。しかしニューサムがファウルアウトした残り6分10秒以降、メラルコのオフェンスも停滞し始め、双方が大きな流れを生み出すことができずに終盤を迎えた。残り41.7秒、No.5ダーラムが2本のフリースローを成功させたところで、点差はいよいよ77-74の1ポゼッション差。その点差のまま迎えたメラルコの最後のポゼッションで、No.5ダーラムの3PシュートをNo.4ローがタイトなクローズアウトで阻止して試合終了となり、琉球は辛くも白星を手にした。