夏の頂点に立つのは…?今大会の甲子園優勝候補6校
第106回全国高等学校野球選手権大会が、8月7日に開幕を迎えた。今年も地方大会を勝ち抜いた全国47都道府県の49代表校(北海道・東京は2校)が深紅の大優勝旗を目指し、熱戦を繰り広げる。今回、全国制覇の筆頭に挙げられる優勝候補6校を、注目選手ともに紹介したい。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
健大高崎(群馬)
今年のセンバツ甲子園を制した健大高崎(群馬)は、史上8校目の春夏連覇が期待されている。 昨秋の関東大会で4強入りし、センバツ甲子園に出場。佐藤龍月、石垣元気の2枚看板を擁して星稜(石川)、報徳学園(兵庫)など全国の強豪を倒し、全国制覇を成し遂げた。 今夏の群馬県大会では3回戦・桐生第一戦、準決勝・前橋育英戦で2度タイブレークに持ち込まれるも、粘り勝ち。決勝戦では昨夏甲子園出場の前橋商を5対1で破り、2015年以来、4度目となる夏の甲子園出場を決めた。 打線は5試合で7本塁打を記録するなど、低反発バットに順応し、全国屈指の力を持つ。特に4番を打つ箱山遥人は、準決勝での場外本塁打を含む大会2本塁打をマーク。リードオフマンの田中陽翔も同じく2本のアーチを描くなど、打線の破壊力が増している。 一方で、エースナンバーを付ける佐藤の左肘の故障が発覚し、甲子園ではメンバー外が決定。大きな懸念材料となっているが、今夏に最速154キロを計測した石垣、初戦で10者連続奪三振を記録した左腕・下重賢慎など層は厚い。夏にかけて投打でレベルアップを見せており、今大会の戦いに注目が集まる。
大阪桐蔭(大阪)
投打に充実した戦力を誇り、今大会も優勝候補の一角に挙げられている大阪桐蔭(大阪)。圧倒的な強さで大阪府大会を勝ち上がっており、甲子園での戦いにも注目が集まっている。 今春のセンバツ甲子園では報徳学園(兵庫)に敗れて8強止まり。春季大阪府大会もプロ注目・今坂幸暉を擁する大阪学院大に1対2で惜敗し、準々決勝で敗退となった。 それでも、今夏は初戦から3試合連続で無失点コールド勝ちを収め、準決勝では履正社に5回コールドで圧勝。決勝戦は東海大大阪仰星を3対1で下し、春夏連続で聖地への切符を掴んだ。 エース・平嶋桂知は不調に苦しんでいるが、決勝戦で15奪三振完投勝利を記録した151キロ右腕の森陽樹、履正社戦で好投した中野大虎ら2年生投手が台頭。そのほか、前年から登板実績のある南陽人など、投手の頭数は豊富だ。 打線も、センバツ甲子園でランニングホームランを放った境亮陽、徳丸快晴を筆頭に好打者を揃える。投打にレベルが高く、今年も全国制覇が狙える戦力を整えている。