「おまえらに退職金渡しておくわ」ライオネス飛鳥が受け取った“700万円”…年間300試合と芸能活動を行ったクラッシュ・ギャルズの“ギャラ事情”
忙しすぎてプレッシャーすら感じなかった
ガンツ クラッシュ・ギャルズは83年夏に結成されて、1年後にはWWWA世界タッグのベルトを獲ると同時に人気が沸騰するわけですけど、その前からブームの兆しは感じてましたか? 飛鳥 (前タッグ王者の)ダイナマイト・ギャルズ(ジャンボ堀&大森ゆかり)と3連戦があって、1回目は負け、2回目が引き分け、3回目でベルトを獲って、その日がちょうどレコードデビューの日だったんですけど。後楽園の南側客席の上のほうからリングに向かって降りていく入場シーンで、本当に前に進めないほどファンの人たちがいてくれたんです。全女も消防法を無視してチケットを売れるだけ売ってたんで。 玉袋 そっからはもう怒涛の日々でしょう。一気に来たからね。デビュー曲の『炎の聖書(バイブル)』もいい曲だったしね。 ガンツ 『炎の聖書』は作詞・森雪之丞、作曲・後藤次利ですから、フジテレビが本気で売り出そうとしてたのがわかりますよね。 椎名 突然、スーパースターになったことに対するプレッシャーも多かったんですか? 飛鳥 それに関しては、毎日忙しすぎてプレッシャーすら感じなかったんですよ。頭も体もついて行けてなかったですね。「嫌だ」って言っても毎日ビッチリ仕事を入れられてたし。レギュラー出演していたドラマ『毎度おさわがせします』も、私たちが夜や午後は予定が埋まってるから、緑山のTBSの、緑山スタジオで朝の撮影だったんです。 玉袋 全女は全国を巡業で回ってるわけだしね。
『毎度おさわがせします』収録のウラ話
飛鳥 ある時、当時のマネージャーのロッシー小川に「明日は目黒の事務所を朝8時出発」って言われてたのが、直前になって「ごめん。緑山に6時に来て」って言われたことがあって。でも私は「目黒に8時。それ以外は受け付けない!」って突っぱねて。共演者は篠ひろ子さんとか木村一八さんとかミポリン(中山美穂)とか錚々たるメンバーだったのを、私たちのために数時間待たせちゃって。 玉袋 ワハハハハ! 緑山で言うと、『風雲! たけし城』収録の時、(たけし)軍団の兄さんの付き人やってたんですけど、中野坂上のロケバスに集合が朝10時半とかだったから、8時でもぜんぜん早い。 ガンツ 錚々たるメンバーと言っても、当時は『毎度おさわがせします』に出ている他の誰よりも、ちょい役のクラッシュの方が人気でしたからね。 玉袋 そうだよ! 飛鳥 セリフもなくて暴れるだけだったんですけどね(笑)。 ガンツ クラッシュは当時のトップアイドルと同等かそれ以上の人気だったじゃないですか。雑誌は『明星』や『平凡』に毎月出てるし、歌番組やバラエティ番組にも出まくってたんで、相当忙しかったんだろうなって。 飛鳥 当時はアイドル番組がいっぱいあったんですよね。歌番組も「何回唄うの、この曲」みたいな。アイドルの人たちって大変だなって思って。 ガンツ いや、クラッシュはさらにプロレスもやっているんだから、もっと大変ですよ(笑)。
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