対談した棚橋弘至（左）とケニー・オメガ（新日本プロレス提供）

　新日本プロレスの棚橋弘至（47）が、米AEW所属のケニー・オメガ（40）と再会を果たした。 　団体は3日、2人が対談した様子を動画で公開。棚橋とケニーは2019年1月4日東京ドーム大会のメインで対戦。棚橋がIWGPヘビー級王座を奪取したが、ケニーはこの試合を最後に新日本を離れ、AEWの旗揚げに参加した。 　2人は「久しぶり」とハグして再会を喜びあった。ケニーは棚橋との東京ドーム決戦を「正直に言うと、その時のケニー・オメガは棚橋さんの最後にしたかった。でも最後にはならなくて。絶対に私の方が強かった。絶対に私の方が速かったのに何で負けたんだろう。それはここ（気持ち）ですよ。その日に学びました。今でも悔しい気持ちがあるけど、感謝したい気持ちもあります。ライバルとして」と振り返った。 　すると棚橋も「そういった部分を超越して気持ちの部分で戦えたのがよかった。5年という月日が流れて僕も社長になって、コロナ禍で不自由だったときに伸びてきた若い選手はいっぱいいる。欲を言えば、そういう選手とケニーに戦ってほしいし、一回ケニーを経験してほしいなというのがある。これからAEWと新日本プロレスが協力していけるんじゃないかという思いがある」と本音で語り合った。 　ケニーは昨年末から憩室炎で長期欠場が続いている。「復帰ができたらヤングバックス（マシュー＆ニコラス・ジャクソン）と戦いたい。もし気持ちが一緒なら棚橋が味方で戦いたい」と熱望。さらに「私が引退するまでに完全燃焼できる試合をしたい。それが新日本のリングだったら、ふさわしい。久しぶりに日本での大会（来年1月5日に東京ドームで新日本とAEWの合同興行）がありますが、日本のリングが初めての選手もいる。選手とファンがワクワクしている。それは気持ちいいですね。もし私が復帰ができたら最高です」と目を輝かせた。 　棚橋も「新日本のリングに上がってくれるなら、ケニーの思うような自分が理想とするプロレスをやってほしい。ケニーがAEWの選手を連れてきてくれるし、ケニー自身もコンディションを何とか戻してもらって」と呼応するや「僕もケニーに合わせるかのごとく腹筋をこう…」と鍛え直すことを約束。がっちり握手を交わした2人の今後に注目だ。