スーパーで無料提供されている「割りばし」を大量に持って帰るのはあり?無料とはいえマナー違反になる…?
スーパーでは割りばしやポリ袋・氷など、利用者のために無料で提供されているものがいくつかあります。これらのものはスーパーが客の利便性などを考慮して用意してくれていますが、中には無料だからという理由で大量に持ち帰ってしまう方もいるようです。 そこでこの記事では、スーパーで提供されている「割りばし」を大量に持って帰るのはマナー違反なのか否かについて解説します。 ▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?
無料の割りばしを大量に持って帰るのはマナー違反?
スーパーが提供する無料の割りばしを大量に持って帰るのは、マナー違反と考えることが一般的です。そもそも、スーパーが割りばしを無料で提供するのは、惣菜や弁当を購入した方に対して好意で行っていると考えられます。 そのため、もし店側が「お弁当一点につき一膳まで」や「大量に持ち帰るのはご遠慮ください」などと注意書きをしている場合、客は店側のルールを守る必要があるでしょう。仮に注意書きがない場合でも、常識的な範囲にとどめておいたほうがよいと考えられます。 あまりにも度を超えた量の割りばしを持ち帰る行為は、所有者の意思に反するかたちで他人のものを取得しているとして、「窃盗罪」に該当してしまう可能性もあります。
窃盗罪に該当した場合の罰金はいくら?
窃盗罪に該当してしまった場合、10年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される可能性があります。これは、刑法第235条で定められています。 刑法第235条 「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。」 割りばしの販売価格と比較すると50万円の罰金は非常に重いと考えられます。無料の割りばしを大量に持ち帰ることはリスクが高いといえるかもしれません。
過去には氷を大量に持ち帰ろうとして逮捕された事例も
割りばしではありませんが、過去にはあるスーパーで無料の氷を大量に持ち帰ろうとした男性が窃盗の疑いで逮捕された事例があります。このスーパーでは食品を保存することを目的とした氷を無料で提供し、買い物客であれば2袋まで利用可能としていました。 しかし、この男性は商品を何も買うことなく、持参した袋で12キログラムもの氷を持ち帰ろうとしたところ、現行犯逮捕されたようです。なお、男性は逮捕以前から氷だけを持ち帰り、店長から注意を受けていたものの従わなかったため、通報に至ったとされています。 このように、割りばしに限らず、スーパーが無料で提供しているものを大量に持ち帰ると、逮捕されてしまう可能性もあるのです。