福田彩乃、最悪の印象だったマネージャーの貴重な言葉
面接会場から出ても、全く怒りが収まらずで。次の面接まで1~2ヵ月あったので、家の近くのジムにそのまま飛び込んで、すぐに入会しました。そして、次の面接まで、毎日ジムに通いました。毎日その人の顔を思い浮かべて「絶対に、ギャフンと言わせてやる!!」と(笑)。 その怒りのパワーが功を奏したのか、結果、私はバラエティー部門賞をもらうことができたんです。ただ、グランプリの人しかアミューズとの契約権はなかったので、ま、部門賞をもらったし、いい思い出になったなというくらいで帰ったんです。その1、2週間後に電話がありまして、それが、また佐藤さんだったんです。「もしよかったらうちと契約しませんか?」と。 で、なんと、事務所に入ったら、佐藤さんがマネージャーだと。ただ、当時は自分が女優として仕事をしていくのか、タレントなのか、何なのか、そういう部分から分かっていなくて。で、佐藤さんから「とにかくネタの数を増やそう。来週までに3分以内のネタをいくつか考えてきて」と言われて、そこで「あ、自分はネタを作ったりする仕事をするんだ」と思ったくらいでした(笑)。 ただ、ネタを作ると言っても、確かにオーディションでは長澤まさみさんや愛犬のモノマネをしてはいましたけど、それは単なる特技披露というもので、本格的にプロとしてネタを作るということはしたこともないし、やり方も分からないし、アミューズには芸人さんもいないし、相談する先輩や同期みたいな人もいないし、どうしたらいいんだろうと。だから、本当に手探りで、家で考えて、それを佐藤さんに見せて、また考えてきて佐藤さんに見せて、という日々を過ごしました。 でも、全然笑ってくれないし、ダメ出しの仕方も「それじゃ分かんないよね」と切り捨てるように言うんです。それが当時の私からしたら、一つ一つがダメージというか「もうちょっと言い方ってもんがあるでしょ」というストレスにもつながって。当時はいろいろな“免疫力”がなくて、いちいち落ち込んでましたね。