話題の「K袋麺」をラーメンライターが実食! じゃがいも麺からチャパゲティまで…食欲そそる厳選9
リンゴ酢の酸味が爽やか!細麺がつるり「ふるる冷麺 水冷麺」(農心)/実勢価格:161円(編集部調べ)
日本の袋麺シーンには「冷やし中華」があるが、K袋麺には「冷麺」が存在感を発揮! 焼肉屋のシメでおなじみのあいつが、自宅でもするりとさっぱり食べられるのだ。 モチーフにした「水冷麺(ムルネンミョン)」は、平壌(ピョンヤン)や咸鏡道(ハムギョンド)で食べられていたローカル麺。冬にあったかい部屋で冷たい麺を食べる郷土料理だったが、朝鮮戦争後に南部に伝わり、年中食べられるようになったそう。 本場の水冷麺は牛骨でスープを取るが、「ふるる冷麺」も牛骨エキスを使っており、さっぱりベースながらダシ感はしっかり。大根の塩漬けを使ったスープにはリンゴ酢が好アクセント。麺は極細ながら、韓国伝統の押出製法でつくられたノンフライ麺。歯ごたえを返しつつ、ツルツルとした喉越しが楽しめる一品だ。キムチやキュウリ、ゆで卵を合わせていただきたい。 今回は20数種類のK袋麺を調理実食し、ベストメンバーと見込んだ9麺を選定した。日本の袋麺もイノベーションが著しいが、K袋麺は辛味という足腰の強さを備えつつ、インパクトのある麺のうまさでグイグイ迫ってくる。調理した鍋から食べる本場のコリアン流もよし、日本流の具材を加えてアレンジしてもよし。魅惑のK袋麺をとことん味わおう。 取材・文・写真:佐々木正孝 キッズファクトリー代表。『石神秀幸ラーメンSELECTION』(双葉社)、『業界最高権威 TRY認定 ラーメン大賞』(講談社)、『ラーメン最強うんちく 石神秀幸』(晋遊舎)、『ソラノイロ 宮﨑千尋のラーメン理論』(柴田書店)などのラーメン本を編集。ラーメンを愛し、「ラーメンの探求マインドは変態であれ、振る舞いは紳士であれ」がモットー。
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