話題の「K袋麺」をラーメンライターが実食! じゃがいも麺からチャパゲティまで…食欲そそる厳選9
うどんのようなモチモチ太麺が辛スープに合う!「ノグリラーメン」(農心)/実勢価格:194円(編集部調べ)
韓国には「カルグクス」と呼ばれる手打ちうどん料理があるが、「ノグリラーメン」は、うどんを思わせるもちもち太麺を前面に出した一品だ。インスタントながら、農心が得意とする太麺は食感も食べごたえも十分。 赤みを帯びた見た目にひるんだが、辛味はそこまで刺激的じゃない。じわじわ後口から効いてくるホットなスープだ。デフォルトでもワカメやイカの食感が楽しめるが、セルフトッピングではイカや貝などの海鮮具材を合わせたい。 ◆真っ赤なスープをシーフードが泳ぐ! いかチャンポン(農心)/実勢価格:190円(編集部調べ) 白濁スープに海鮮具材がどっさり――それがちゃんぽんのイメージだが、海を渡ると一味違う。魚介類で取ったスープに唐辛子を大量に加え、イカ、アサリや玉ねぎなどをたっぷり乗せるのが韓国流のちゃんぽんなのだ。 調理中に粉末パウダーを投入すると、イカの香りがふわっとのぼってきた。韓国ヌードルらしく肉ダシを効かせつつ、具材とフレーバーで海鮮トーンを強めている。麺はインスタントらしいポクポクとした食感。辛味と海鮮ダシがしみこんでいき、食べ進むごとに味わいが増す。 韓国のちゃんぽんは仁川の中国料理店が発祥とされ、夏バテ防止に重宝されている。「いかチャンポン」もホットなスープに汗がじわり、食後には清涼さを感じた。夏場におすすめの一杯と言えるだろう。 ◆韓国でロングセラーの香ばしジャージャー麺「チャパゲティ」(農心)/実勢価格:167円(編集部調べ) 「チャジャンミョン(ジャージャー麺)」は韓国のローカル麺。チュンジャンと呼ばれる肉味噌のスープを麺にかけ、ドロ系のソース焼きそば感覚でいただくパワフルな料理だ。 こちら「チャパゲティ」は、その伝統料理を袋麺で再現した逸品。1984年の発売以来、40年にわたって韓国即席麺市場で上位に君臨するロングセラーだ。オリーブオイルを用いて麺にからみやすく、万人に親しまれるクセのなさを実現。ムハムハ食べられるのがうれしい。 アカデミー賞4部門を受賞し、世界を制した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』では、この「チャパゲティ」と、後段で紹介する「ノグリラーメン」をミックスした「チャパグリ(日本語字幕ではジャージャーラーメン)」が登場した。再現してみるのも面白いだろう。