【ベトナム】国鉄傘下の南北輸送2社合併、経営効率改善
ベトナム鉄道総公社(VNR、国鉄)傘下で旅客輸送を行っているハノイ鉄道運輸(Haraco)とサイゴン鉄道運輸(SRT)が合併して「鉄道輸送社(VTR)」が発足し、1日から営業を始めた。政府公式サイトが同日付で伝えた。 新会社は首都ハノイ市ハイバーチュン区レズアン通りのハノイ駅近くに本社を置き、従業員総数は約4,900人。南部ホーチミン市にも主要拠点を置く。ドー・バン・ホアン氏が会長に、ダオ・アイン・トゥアン氏が社長に就任した。定款資本金は1兆3,030億ドン(約78億円)。 VNRの代表者は「VTRの開業で経営効率を高めてコスト削減し、運賃を下げることができる」と述べ、鉄道輸送の競争力向上に期待を表明した。 年内の2社合併による新会社発足は、ファム・ミン・チン首相が6月に承認した2025年までの国鉄再編計画で目標に盛り込まれていた。合併前の2社は16年初めに株式会社に移行したものの、その後も競争力の低さに悩んだ。合併により効率向上に挑む。