息ぴったり 富山の西村さん(蜷川小6)と中川さん(速星小5)、ピアノ連弾で全国大会銀賞
仲良く「来年こそ金」 富山市蜷川小6年の西村太智さんと同市速星小5年の中川桜介さんが、第48回ピティナ・ピアノコンペティション全国大会の連弾初級C部門で、2位に当たる銀賞を獲得した。ペアを組んでから半年もたっていないが、仲の良さが伝わるような息ぴったりの演奏で高い評価を得た。2人は「来年は金を取りたい」と意気込んでいる。 西村さんは3歳から、中川さんは5歳からピアノを習っている。2人とも幼い頃から音楽を聞いたり演奏したりするのが好きで、県内外のコンクールで賞を取ってきた。それぞれ別のパートナーと連弾に取り組んでいたが、年齢が離れていたことなどもあり、4月から同年代の2人でペアを組むことにした。 全国大会への出場が決まってからは、音の強弱やリズムのバランスを意識しながら、毎日5時間以上練習し、努力を重ねてきた。 2人を指導するのは、富山市布瀬町に教室を構える中村恵理子さん。中村さんは2人について「とても相性がいい。レッスンの際に偶然、上下同じ服を着てきた時は驚いた」と話す。
1人で弾く時とは違い、厳しい指摘をしてもめげずに取り組む姿を見て、互いの存在が支えになっていることを感じたという。 小学6年生以下が対象の連弾初級C部門は625組が参加し、約30組が予選を通過した。8月19日に都内で行われた全国大会で、2人はトマス・F・ダンヒルの「スライゴーの縁日」など2曲を披露した。本番前、楽譜に「こうしてほしい」という要望や指摘を書き合い、直前まで丁寧に再確認した。 来年、西村さんは中学生になるため、2人で参加するには年代が上の「連弾中級A部門」を受けることになる。曲や参加者のレベルは高くなるが、2人は「これからも一緒に頑張りたい」と新たな挑戦へ意欲を見せた。