築50年、4人家族の温もりのある「台所」。秩父の古民家を少しずつ改良
家事をするのが楽しくなるすてきな台所を紹介します。緑に囲まれた秩父の古い一軒家を自らリフォームし、妻のゆかさん、2人の息子さんたちと暮らしている木工作家のうだまさしさんの台所は、木と手づくりの温もりに満ちています。台所の配線の工夫や手づくりの器についてお聞きしました。 【写真】築50年、台所の間取り図
作品のアイデアが台所から生まれることも
家に住み始めて2年、台所も少しずつ改良を重ねてきたそう。 「私が『ここが使いにくい』と伝えると、棚を増やしたり、配置を変えてくれたり。すぐにつくってくれるのは、木工作家ならではですね」とゆかさんは笑います。 日々の食卓に並ぶ器のほとんども、まさしさんがつくったもの。 「木の器の魅力は、触れたときのやわらかさや温かさ。使っていくごとに、色みや質感が変化していくのも楽しいんです」(まさしさん、以下全て) カッティングボードにおたま、お盆…と、台所でも自作の道具を使っているまさしさん。 「使い心地を試すことで、もっとこうしたい、こんなのもあったらなぁと、新しいアイデアがわいてくるんです。料理をする妻の意見を取り入れることもありますよ」 暮らしに密接したものをつくっているからこそ、台所は創作の源にもなっているのです。
普段の食卓にも自作の器が並びます
サラダを盛ったのは2つの皿が対になった「フタゴ皿」。 「シンプルなだけじゃなく、どこかおもしろみが感じられるものが好きです」 三角の形がリズミカルで楽しい木の小皿には、おやつを並べて。下に敷いた絶妙な色のお盆は、木をインディゴで染めたもの。 「使っていくと、デニムのように少しずつ変化します」
ESSEonline編集部