「マンガは、もはやサブカルではない」 マンガから本と出合う大学図書館の仕掛けとは
学生目線の展示やイベントも
DONDENの運営には図書館サポーター(Apricot Concierge)たちが積極的に関わっています。学生目線で、定期的にテーマ展示などを行い、テーマの選定や関連書籍の展示、ポップや飾り付け、ポスターの制作なども手掛けます。館内にある黒板も学生ボランティアによるもので、自分が選んだ本の印象的なフレーズを紹介し、イメージするイラストを描いています。
人とのつながりを広げる場へ
定期的にイベントも開催しています。人気は年1回開催の「マンガ○○総選挙」。○○に入るテーマはこれまで、「イケメン」「脇役」「死に際がカッコいいキャラクター」などで、得票数の多かったキャラクターが登場するマンガ作品10位までを特設棚に展示し、関連する書籍やテーマも一緒に紹介して、興味を喚起しています。 DONDENのマンガは、学生と教員間のコミュニケーションを促進する役割も果たしています。中央図書館学生センターの岡友美子さんは、「意外なことに、マンガを積極的に利用してくださる先生方も多く、それが学生とのコミュニケーションに役立っているようです」と話します。 進化を続けている大学図書館。社会の変化に対応し、学生たちのニーズに応えながら、「図書館」という枠を超えて、学生の学びにどう関わっていくのか、各大学の動きに注目するといいでしょう。
朝日新聞Thinkキャンパス