「今と全然違うじゃん…」『コナン』に『鬼滅』も…こんなにあった人気漫画「没タイトル案」
■『珍遊記』とのかぶりから変更された『幽☆遊☆白書』
最後は冨樫義博氏による『幽☆遊☆白書』。連載会議時は「ユーレイ入門(仮)」のタイトルで提出され、その後連載が決定し、正式にタイトルを考えたという。「ユーレイ入門」は、主人公の浦飯幽助が死んだところから物語が始まるためであろう。 さて、タイトルの☆が印象的な『幽☆遊☆白書』だが、タイトル候補としては、『西遊記』をもじった『幽☆遊☆記(ゆうゆうき)』を提案したところ、同時期に『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された漫☆画太郎氏の『珍遊記(ちんゆうき)』とかぶっていたためボツに。 この他、「幽☆遊☆」の後に続くのが『幽☆遊☆伝』や『幽☆遊☆物語』となる可能性もあったことが、『HUNTER×HUNTER』のコミックス6巻で明かされている。 ファンからの作品の略称である『幽白』の語呂の良さを考えると、こちらも現在のタイトルで大正解だろう。そんな『幽白』は2020年にNetflixでの実写シリーズ化が発表され、2023年に配信開始。今も長く愛される人気作品となっている。 どれも最終的に決定した今のタイトルがぴったりハマっているように感じられる。だがその一方、別のタイトルになっていた世界線も、ファンならちょっと気になってしまうのではないだろうか。
折田マカダミア