初ラウンドがPGAツアー⁉ 五十嵐カノア、習志野のグリーンに乗る【ZOZOチャンピオンシップ】
日本で唯一開催されるPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」。その水曜日に開催されたプロアマ戦にて、東京オリンピックにて銀メダルを獲得したプロサーファー五十嵐カノアが参戦。1つ年下のミンウー・リーとラウンドする五十嵐カノア。その1日の様子に密着した「週刊ゴルフダイジェスト」11月12日号の内容を一部抜粋してお届けする。 五十嵐カノアの連続スウィング写真!
五十嵐カノアの初ラウンドはPGAツアー?
小誌にも度々登場している世界的プロサーファーの五十嵐カノア(木下グループ所属)。「ゴルフはリラックスにもなるし、メンタル強化にもつながる。何より楽しい ! 」と、取材では必ず「ゴルフ愛」について語ってくれたが、意外にも日本ではラウンドしたことがないと言っていた。
しかしこの度、仕事の帰国の合間をぬって、ZOZOチャンピオンシップのプロアマラウンドへの参戦が叶い、念願の日本初ラウンド! 銀座のテーラーメイドのショップでデータをとりながらクラブフィッティングしてもらい、“本番”に臨んだという。 ゴルフショップではスピン量が多いことと、足が先に動き過ぎてしまうことを「サーファーあるある」だと指摘されたとか。しかし自分のスウィング動画を見返すと、すぐに修正できるのは、さすが一流アスリート。
サーフィンでも試合の1本目の波に乗ることは緊張するというカノア。ラウンド当日の朝、「何だか緊張しています」と言っていたが……。練習グリーンでパットを転がした後、「今日、調子いいかも」と嬉しそうにティーイングエリアへ向かった。ラウンドが進むにつれ緊張もほどけ、同組のミンウー・リーとおしゃべりしながら日本初ラウンドを終えた。 「すごく楽しかったです。試合のコースセッティングでプレーさせてもらったので、グリーンは速いし、すごく難しかったですけど、コースがとてもきれいで、1打1打のショット後『ごめんなさい』と言いながらプレーしていました(笑)。ミンウー・リー選手はとてもやさしくて昔からの友達みたい。いろいろと教えてくれましたよ。たとえば、ドローとフェードの打ち分け方。ドローを打つときはもう少し脇を締めてやる、なんて。今なかなかゴルフをする時間がないけれど、これからまた頑張ってプレーをして70台を出したいと思います」
今季PGAメンバーとして戦い、来季のシード権を獲得した日本の若武者・久常涼(22)ともラウンド前に会談。スウィングのキモや世界転戦について、熱心に話をしていた(詳細は特集をチェック) さわやかな笑顔で感想を話し、「とても練習になる良い波が来ているので」と、次のトレーニング地、プエルトリコへと旅立っていった五十嵐カノア。サーフィンでの目下の目標はワールドタイトル。その先には、地元で開催されるロサンゼルスオリンピックの金メダルがある。 撮影/岡沢裕行 ※週刊ゴルフダイジェスト11月12日号から一部抜粋。
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