巨人の秋季練習に橋上コーチが本格合流 10季ぶり復帰でID野球の注入を開始
巨人に10季ぶりに復帰した橋上秀樹作戦戦略コーチ(58)が2日、川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習に本格合流し、門脇らナインにID野球の注入を開始した。 「今は投手が本当にいい。ストライクは幸い3つあるので、2つは振らなくてもどっちでもいい。打者として唯一できるのは狙い球を絞って振るか、振らないか」 前職のオイシックス監督としての業務などを終え、第2クール初日のこの日、久しぶりに巨人のユニホームに袖を通した。まずは選手の観察と意見交換にとどめたが、全体ミーティングなどで〝橋上メソッド〟を伝えていく予定だという。 前半戦で控えに回るなど2年目の壁にぶち当たった遊撃手・門脇と長く話し込む場面も。「チーム力に差が出るのは二遊間、捕手(の打力)。現状、門脇選手の打撃の向上はチームにとって大きい」と、まだ〝選手〟と呼ぶ若武者の再生も請け負う。ヤクルト時代に選手、コーチとして野村克也氏(享年84)に仕え、相手の配球、投球傾向の分析に秀でた頭脳をフル稼働する。(谷川直之)