“氷温されたシャインマスカット「冬姫」” 真冬でも旬の味わいが楽しめる 1年がかりで開発【岡山・津山市】
RSK山陽放送
岡山県津山市の地域商社が来月(12月)から特別なシャインマスカットの販売を始めます。その名は「冬姫」。冬でも楽しめるというもので、地元農家の所得向上を目指し、開発された特産品です。 【写真を見る】“氷温されたシャインマスカット「冬姫」” 真冬でも旬の味わいが楽しめる 1年がかりで開発【岡山・津山市】 ブドウといえば岡山の秋を代表する味覚ですが、「冬姫」と呼ばれるこちらのシャインマスカットは真冬でも旬の味わいが楽しめるといいます。 (秋庭貴泰記者) 「早速いただいてみたいと思います。甘くてみずみずしい。まさに露地物の味わいです」 ■秋の味覚がなぜ冬に楽しめる? こちらは冬姫を販売する津山市の地域商社「曲辰」です。開発を担当した矢野弘之さんに尋ねてみると… Q.冬のブドウというとハウス栽培か何かで作られているんでしょうか? ーいえいえ氷温貯蔵です。 案内されたのは「冬姫」の貯蔵庫。ここには9月下旬から10月上旬に津山市周辺で収穫されたシャインマスカットが保管されているといいます。 (秋庭貴泰記者) 「貯蔵庫の中はマイナス0.3度。この温度が重要なんだそうです」 つまり「冬姫」とは、氷温貯蔵されたシャインマスカット。果実が凍る寸前の絶妙な温度設定と適度な水分を与えることで、来年の5月まで旬の味わいが持続するといいます。 (地域商社曲辰 矢野 弘之常務取締役) 「一カ月前に貯蔵したシャインマスカットなんですけれども、この軸がですね全く色が変わっていない。要するに生きたまま貯蔵熟成できているということが分かると思います」 値段は露地物の2倍以上…にもかかわらず、去年は仕込んだ2千房が完売。3年目となる今年は2千500房の販売を目指します。 ■「冬姫」誕生のきっかけはクリスマスや正月商戦 (地域商社曲辰 矢野 弘之常務取締役) 「できるだけ商品付加価値を高めて農家の所得向上に努めていきたい」 「冬姫」開発の目的は、地元農家の所得向上でした。矢野さんは元々、鳥取でスーパーを経営していた流通のプロ。農産物に付加価値をつける方法を考えました。 (地域商社曲辰 矢野 弘之常務取締役) 「ブドウは冬になるとアメリカ産の輸入物しかなくなってくるんですね」
クリスマスや正月商戦を前に、国産ブドウが品薄になることに目をつけた矢野さん。以前から付き合いがあったという、技術の普及に取り組む鳥取の氷温協会からノウハウを学び、1年がかりで「冬姫」を開発したといいます。 (地域商社曲辰 矢野 弘之常務取締役) 「『わしのブドウが冬姫になったか』と喜んでいただいておりますし、ウチのほうでもしっかり高く買わせていただけるよう、がんばっていくから、ということでかえしていきたい」 クリスマスや正月に旬の味わいが楽しめる、氷温貯蔵のシャインマスカット「冬姫」。今年はインターネットを中心に12月1日に販売開始です。
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