<ここに注目>好投手同士の対決に 日大三島vs金光大阪 選抜高校野球
◇第3日第2試合 日大三島vs金光大阪
ともに好投手を擁する日大三島と金光大阪の対戦は、先制点が試合の流れを大きく左右しそうだ。 【熱血、スマイル…】センバツに名を刻んだ名将たち 日大三島の主戦右腕・松永陽登(3年)は伸びのある直球に加え、多彩な変化球で状況に応じた投球ができる。昨秋の公式戦は全11試合に登板し8完投、防御率も2・46と信頼できる大黒柱だ。 昨秋の公式戦チーム打率は3割2分5厘。東海大会準決勝で満塁本塁打を放った松永や広角に打てる京井聖奈(3年)のほか、長打力を武器に3番に座る池口奏(2年)ら打率3割超の打者が並ぶ。上位打線を中心にどこからでも得点を生む力がある。 金光大阪の主戦右腕・古川温生(3年)は最速140キロの速球とキレのあるスライダーが武器。昨秋は公式戦10試合に登板し、77三振を奪っている。守備も近畿大会3試合でわずか1失策と安定感がある。 昨秋の公式戦はチームで本塁打こそなかったが、4割超の打率を残した主将の岸本紘一(3年)らが勝負強さを見せる。佐々木駿弥(2年)のスイングも鋭さを増してきた。 甲子園は夏も含め過去3回出場しているが初戦敗退が続いている。初勝利で勢いに乗りたい。【木村敦彦】
日大三島はエース松永が投打で引っ張る
報徳学園(兵庫)で春夏通じて甲子園に18回出場し、2002年のセンバツで優勝も経験した永田裕治監督が20年から指揮を執る。「全員の力を結集したい」と意気込む。 その「全員野球」の中心はエースで4番の松永陽登(3年)だ。最速140キロの直球は球速以上の力強さがある。カーブやスライダー、チェンジアップなど変化球も多彩だ。 打線でも松永が軸。昨秋の公式戦では打率5割1分3厘、2本塁打を放った。京井聖奈(3年)や池口奏(2年)ら好打者もそろい、打線は切れ目がない。また1試合あたりの平均犠打飛は3・64と出場校で最も多い。そつのない攻撃で好機を得点に結びつける。 昨秋の県大会準々決勝は九回裏2死から逆転サヨナラ勝ち。準決勝も延長十回にサヨナラ本塁打で決めるなど粘りも持ち味だ。 永田監督をして「これまでの指導者人生でここまで伸びた選手たちを見たことがない」と言わしめるナインが甲子園で38年ぶりの勝利を狙う。