田中達也「唐揚げを見て岩や爆発を連想するのは一般的。今回の作品を発想した時、私にとって画期的な瞬間でした」
ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは370万人以上。今回は『婦人公論』(11月号)にも掲載中、唐揚げを紅葉に見立てた作品について。 * * * * * * * ◆~四季を感じて~ 食欲、実りの秋 秋には読書やスポーツなど、さまざまな過ごし方があります。 あなたはどんな秋がお好みでしょうか。 この作品は、食欲、実りの秋をテーマに考えたものです。 もちろん、作品としての表現なので、芸術の秋も感じられるでしょう。 唐揚げを見て、岩や爆発を連想するのは一般的かもしれませんが、それを紅葉に見立てるというアイデアが出た時は、私にとって画期的な瞬間でした。 同じモチーフでも観察や試行錯誤を続ける中で、今まで考えつかなかった新しい発想が出てきます。 これだから作品制作はやめられないのです。
田中達也