全日本少年春季軟式野球大会静岡県予選 で東海大静岡翔洋中が逆転で2年ぶり全国切符
◆軟式野球 ◇全日本少年春季大会静岡県予選 ▽決勝 東海大静岡翔洋中4-1積志・中郡中(24日・焼津球場) 決勝が行われ、東海大静岡翔洋中が積志・中郡中を4―1で下して2年ぶりの優勝。来年3月に岡山で開催される全国大会の出場権をつかんだ。翔洋は3回、同点に追いつきなお無死二、三塁から1番・山川陸翔(りくと)外野手(2年)が左前2点適時打を放つなど4点を奪い逆転。山川は投げても、5回から登板し無失点投球で勝利に貢献した。 自然とうれしさがこみ上げた。翔洋中の山川が一塁ベンチに向かって大きくガッツポーズだ。同点の3回無死二、三塁から左翼へ2点適時V打。「自分がやらかして先制されたので、取り返そうと思った」。2回に中堅からの悪送球で失点しただけに、自らのバットで汚名返上したかった。 投げては、5回からマウンドに上がった。「きのう、ちょっと体の開きが早かったので修正した」。3イニングを無安打無失点投球。小2の時に右打者に変えたたため、珍しい左投右打。投打に活躍してVに貢献した。 2010年の第1回から今年3月まで静岡で行われた全国大会。開催地枠など最大5チーム出場した大会もあったが、来年から岡山に会場が変更され、出場枠は「1」となった。V校だけに与えられる切符を手にした寺崎裕紀監督(35)は「全国というモチベーションで冬の練習ができるのは、うれしい」と、喜んだ。 目標は大きく日本一だ。「バッテリーを中心に失点は計算できるので、出塁率を高める練習をしたい」と、指揮官。山川は「1秒でも練習を無駄にしないで全国制覇を目指す」と、キッパリ。縦じま軍団が一回り大きくなって岡山へ向かう。(塩沢 武士)
報知新聞社