シタデル創業者グリフィン氏、将来的に少数株売却の可能性検討も
(ブルームバーグ): 資産家のケン・グリフィン氏は21日、自身が1990年に創業したマルチ戦略のヘッジファンド運営会社シタデルに関して、少数株を売却する可能性について検討する考えを示した。
ニューヨークのエコノミック・クラブで行ったブルームバーグのインタビューで「将来のある時点でシタデルの少数株を売却する可能性にオープンだ」と語った。
グリフィン氏は以前にも少数株を売却したことがある。セコイア・キャピタルは2年前、グリフィン氏のシタデル・セキュリティーズの株式を11億5000万ドル(現在のレートで約1780億円)で取得した。マーケットメーカーであるシタデル・セキュリティーズの企業価値を220億ドルと評価する取引だった。
グリフィン氏は、シタデル・セキュリティーズが「ほんの数日前」にプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社から50億ドル相当の出資オファーを受けたことを明らかにした。同社がさらに長く非公開企業にとどまりやすくなる動きだ。
グリフィン氏はオファーを受け入れたかどうかには言及せず、「当社としては素晴らしい話だが、公開資本市場の機能としてはマイナスだ」とし、「米国で株式公開の魅力を高める必要がある」と述べた。シタデル・セキュリティーズを近い将来、上場させる可能性については否定した。
グリフィン氏はシタデルのパートナーとしてどのような企業を検討するかとの質問に対しては、シタデル・セキュリティーズに「真の洞察」をもたらしたとする「セコイアのような企業、つまり我々の日々の業務運営の改善を後押ししてくれるような企業」を求めていると述べた。
原題:Ken Griffin Says He’s Open to Selling Minority Stake in Citadel(抜粋)
--取材協力:Sonali Basak.
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