【3公演ALLレポート】ひとりひとりが主役だった『EBiDAN THE LIVE CRUISE 2024』ライブレポート「これからも夢をつかみにいきましょう!」
テーマごとの選曲に覗くグループの個性を表現
しっかりと会場が温まったところで、ここからは各グループがパフォーマンスを披露。今年はYELLOW ISLAND、BLUE ISLAND、RED ISLANDとテーマが分かれている。それぞれのテーマに合った楽曲を披露していく。 1日目は「YELLOW ISLAND」。 トップバッターのLienelはセンターステージに登場すると「声を聞かせてくだい!」と「Mr.Sister」からスタート。ゴキゲンな楽曲で客席を盛り上げる。高岡ミロが「今日イチの声をください」と声をかけると会場もそれに応える。 続くICExはメインステージで「Maniacs」でキュートな表情を見せていく。手のひらに書いてある、愛のメッセージがチラ見えする演出にほっこりだ。 BUDDiiSはFUMINORIの「楽しんでいきましょう!」というきゅるんとした笑顔とともに「Brightness」を披露。まさにハッピーが詰まったような楽曲で笑顔を広げていく。FUMIYAの「クラップしていきましょう!」という言葉に会場もそれに応える。メンバー10人がセンターステージいっぱいに広がってダイナミックなパフォーマンスを展開した。 特徴的なイントロからら始まるのは原因は自分にある。「P-P-P-PERO」。ポップなダンスと表情管理が完璧なげんじぶが抜群の笑顔を見せて、客席をメロメロにしていく。ポップな中にもげんじぶの世界観も覗かせ、観客の心を惹きつける。 真っ白な衣装で登場したのはONE N’ ONLY。「My Love」でキラキラな王子様オーラで魅了していく。さらにNAOYAの「みんな、会いたかったよ」という言葉が歓声を巻き起こす。ハッピーが溢れる楽曲だが、TETTAとKENSHINが一緒にハートマークを作ったり、とメンバー同士の仲の良さが垣間見えるのもほっこりだ。 続いてさくらしめじが届けるのは「エンディング」。田中雅功が客席に手拍子を促し、さらに会場の一体感を高めていく。代々木に2人のハーモニーが広がり、温かな風を吹き込む。そしてギターソロでは高田彪我が花道に飛び出し、ギタープレイを見せつける場面も。パフォーマンスの中にどこかロックを感じさせた。 SUPER★DRAGONは7月30日に配信リリースしたばかりの「Sweets」を。まずは田中 洸希のにっこり笑顔から始まる楽曲。スパドラらしいラップ、ダイナミックなダンスもありつつ、スパドラなりのポップを全面に表現していく。 爽やかな風を吹かせたのはM!LK。「ブルーシャワー」で会場を盛り上げる。山中と佐野がすれ違いざまでハートを作る振り付けでは歓声が沸く。笑顔でメンバー同士が顔を見合わせて微笑む様子が印象的だ。 そして、ピンクを基調とした衣装で登場したのは超特急。アニバーサリーを祝う「MEMORIAる」で笑顔を弾けさせる。笑顔で踊っているからこそ、キレのあるダンスの存在感が増す。さらには、衣装の中には実はさくらしめじとM!LKのメンバーの顔写真が入ったTシャツを仕込んでおり、「10周年おめでとう!」と祝うという粋なサプライズも見せた。 2公演目、BLUEはクールに合わせた選曲だ。 Lienelは1stシングル「Love me Madly」。昨年7月にリリースした楽曲で、改めて1年強の成長を見せつけていく。歌詞に重なるかのような切なげな表情や大人っぽい目線を客席に向けた。 「クールなICExも愛していただけるように」と冒頭であいさつしていたが、披露したのは「Cyber Groovin’」。「CANDY」に収録された楽曲だ。衣装もYELLOWのときとは打って変わって、ワイルドさを感じるものに。しかし、曲中には真似ができそうな振りもあり、初めてICExを見る人でも思わず体を動かしたくなってしまいそうだ。 落ち着いた衣装で登場したBUDDiiSは「Lack」を。元気いっぱいのBUDDiiSのパブリックイメージとは少し異なる、しっとりとしたバラードで聞かせていく。世界観をしっかりと表現するダンスでボーカルをさらに盛り立てていく。「抱きしめた君の温もり」というSHOOTのソロパートではMORRIEが後ろから抱きよせ、思わず客席から声が上がった。 原因は自分にある。は最新曲「Mania」。クールに合わせたメイクと髪型がまた曲に合っている。黒の衣装も相まってどこか妖しい雰囲気も演出。そして歌、ダンスだけではなく、表情でもしっかり観客の心を掴むのはさすがだ。 そこから一気に会場をカラフルに染めたのはONE N’ ONLY。披露するのは「Hook Up」。KENSHINが煽り、客席も声を出し、体を揺らしていく。華やかだが、パフォーマンスにはシャープさがあり、ワンエンなりのクールさを見せる。 さくらしめじは「ただ君が」を。雅功の歌声が、空気をグーっと引き寄せ、彪我の高音が重なる。思わず、その歌詞に耳をすませ、言葉を追ってしまう。さくらしめじの歌の力を見せつけた。 続くSUPER★DRAGONはセンターステージで「Downforce」を。響く重低音がまた空気を変えていく。噴き上げるスモークの中、躍動。どこかギラギラとしたものを感じるパフォーマンスで客席を魅了した。 真紅の衣装で登場したのはM!LK。こちらは燃え上がる炎の中、「Kiss Plan」を艶やかに披露。ヘッドマイクをつける形でがっつりとダンスパフォーマンスを見せていく。 ラスト、超特急は「Steal a Kiss」。かっこよさ、セクシーな姿で存在感を示していく。「お前ら、EBiDANのことが好きなんだろ?」というユーキのセリフに会場からは、イエスの代わりに大歓声がこだました。 3公演目は情熱的な「RED ISLAND」。 Lienelが披露するのは8月21日リリースの「Curry on love」。まさかのカレーソングである。その辛さだけで情熱的!と思うが、ユーモアたっぷりなダンスは想像以上に激しく、クセになる。 ICExは「ビリミ」を。ワイルドさを伴うパフォーマンスで魅了していく。クセになりそうなサビ、目まぐるしく変わるフォーメーションでその視線を惹きつけていく。 BUDDiiSは大人の魅力を感じさせる「HONEY」。全員が揃いでつけた赤い革手袋がセクシーだ。YUMAの甘い吐息がそのムードを盛り上げる。 吹きあがる炎の中、原因は自分にある。が披露したのは「Museum:0」。げんじぶの世界観はそのままに、より力強さを感じさせる楽曲だ。静と動を操り、目が離せなくなる。そして楽曲終盤では笑みを見せ、どこかひとつの物語を見せてもらった感覚だ。 冒頭の挨拶で、「情熱といったらONE N’ ONLY!」と言っていたHAYATO。そんなワンエンは「DOMINO」を。ポップな楽曲が多かったが、ここでは激しいメロディにのって躍動していく。 続く、さくらしめじ。さくらしめじが情熱的な曲というと、どんな楽曲をチョイスするのだろう? と思うが、彼らが選んだのは「⽣きるよ」。生きていくことへの情熱を歌うような歌詞に胸を熱くさせてくれる。 SUPER★DRAGONは昨年リリースのアルバム「mirror」から「Tap tap tap!」。クールさの中にも熱気を感じさせるような楽曲だ。火花が吹き上がる中、スパドラらしさを会場中に見せつけた。 スタイリッシュなスーツ姿で登場したM!LK。メインステージに用意されたソファ、椅子を巧みに使って艶やかに魅せる「labyrinth」。大人の魅力たっぷりだ。メンバー同士が視線を絡ませ、触れ合う一挙手一投足が客席を翻弄していく。 そして、ステージ上に浮かび上がる9人のシルエット。超特急が披露するのは「Countdown」。メインステージでがっつりダンスを見せたかと思えば、花道をゆっくりと歩くだけで風格が生まれてしまう。そしてパワーが増すばかりの歌声で圧倒した。