⚽藤枝東、静岡学園 6月2日の決勝へ進出 静岡県高校総体サッカー
静岡県高校総体は26日、男子サッカー準決勝を行い、静岡学園が富士市立に快勝。藤枝東はPK戦の末に聖隷クリストファーを破った。決勝は6月2日にエコパスタジアムで行われる。 ▽男子準決勝 藤枝東 2(0―1 2―1)2 聖隷クリストファー (PK9―8) ▽得点者【藤】泉(逢坂)泉【聖】川崎、手塚(伊藤) 【評】藤枝東が2点差を追い付き、PK戦の末に聖隷クリストファーを下した。 前半から藤枝東が中盤の構成力で上回り、聖隷はカウンターを狙う展開。聖隷の先制点は34分、川崎が抜けだして押し込んだ。さらに後半4分にはCKを手塚が頭で合わせ追加点を挙げた。 藤枝東は後半24分、クロスを逆サイドから走り込んだ泉が決め反撃。泉は32分にも同点弾をたたき込んだ。PK戦はもつれたが、11人目で勝負がついた。 ■窮地で勝負強さ 泉2得点 伝統校藤枝東が窮地で勝負強さを発揮し、6年ぶりの決勝に駒を進めた。「2点差をひっくり返す自信はあった」と2ゴールのMF泉。準々決勝に続くPK戦で11人目に決着をつけると、イレブンは雄たけびを上げた。 前半から攻め込んだが全員がハードワークする聖隷クリストファーの防御を崩せず、一瞬の隙から先に失点。後半開始直後にもCKでマークがずれ、追加点を与えた。 逆境で光を放ったのはサイドハーフに入った泉。後半から右にポジションを変えると26分に左SB逢坂のクロスを合わせ反撃ののろしを上げ、8分後には同点弾を決めた。「自分から縦に仕掛け、ゴール前に入るイメージもあった」。スピードスターが力を示した。 両サイドの裏を突く速い攻撃が有効でその後も再三好機をつくり後半追加タイムにはPKを得たが、湯山が失敗。プリンスリーグと今大会でゴールを量産してきたエースだが、この日は無得点に終わり「最後決めきれず、試合を難しくしてしまった」と唇をかんだ。 PK戦は後攻で6人目以降はプレッシャーを受けながら6人続けて成功させ、勝利をもぎ取った。静岡学園との決勝に向け、小林監督は「苦労して勝ったことは自信になる。ゴールに向かう推進力を見せ、創立100周年の追い風を結果につなげたい」と誓った。