小池都知事 豊洲市場問題18人を処分 「けじめ」で自らの給与減額も
東京都の小池百合子知事は25日午後、都庁で開かれた定例会見で豊洲市場の問題に絡み、当時の市場長4人ら計18人に対する処分を発表した。現役職員には減給処分。退職者については懲戒処分の対象ではないが、減給処分相当分の自主返納を求めるという。元市場長の1人である中西充副知事も処分の対象。さらに、自らについても「けじめ」として給与の5分の1を3カ月にわたって減額するとした。 小池知事によると、処分は都議会答弁などで事実と異なる説明をしたことなどに対するもの。「信用失墜行為に該当する。地方公務員法の懲戒処分の対象」などと説明した。
処分対象者は12人が現役、6人が退職者だという。 中西副知事の進退については「(以前から)責任を感じておられるが、やっていただきたいことも多々ある。これからも活動していただきたい」と述べた。 会見で小池知事は「関係者、都民にご迷惑、ご心配をかけている。お詫び申し上げる」と陳謝。そのうえで、「厳正な処分の実施で区切りをつけたい。失った都民の信頼は大きい。信頼回復に向けて先頭に立って職員の皆さんとともに都政改革を進めたい」と語った。