「母検定があったら落第」佐伯日菜子 理想の母親像になれない苦悩を経た現在の「割り切り」
次女がTikTokで調べたサムギョプサル店にも行ったんですが、それがすごくおいしくて。逆に私が調べて行ったサムゲタンのお店がちょっとガッカリ。情報は常にアップロードされているのねと感心しちゃいました。それもいい思い出ですね。母には健康で長生きしてもらえたらいいなって思っています。
■“スーパーお母さん”の存在に落ち込んで ── ところで、ご自身のブログで子育てを振り返って「英検、漢検のように母検があったら間違いなく落第だ」と書かれていたのが印象的でしたが、どのような理由がありましたか?
佐伯さん:私はとにかく不器用で、料理とか掃除とか手際よくできないんですよ。だから、いつも娘たちに申し訳ないなって気持ちがあったんです。仲のいいママ友に“スーパーお母さん”みたいな方がいて、以前早朝の撮影があったときにやむを得ず、前日から次女をお願いしたことが。そしたら、「今こういうことしてるよ」「お夕飯はこういうの食べたよ」「お弁当はこういうの作ったよ」って、LINEに送られてくる写真がことごとく素敵すぎて、我が家との差に愕然としました。しかも次女もすごく嬉しそうな笑顔だったから、子どもからしてもこういうお母さんがいいんだろうなって。
── 自分が思い描く母親像になれず落ち込むことありますよね。 佐伯さん:俳優としていろいろな作品に出させていただいて本当に感謝しているのですが、おいしいご飯が作れるとか、テキパキ掃除ができて、お花も育てられてとか…そういうのを学んできた方がよかったのかなって、本気で自分の人生を振り返って悩んでしまったことも。 もちろん私なりにある程度頑張ろうと、まずは見た目も美しいご飯作れたらいいなと思い、料理教室にも通ったんですが途中で挫折。途中で飽きちゃったんです(笑)。だから、もう私は私、人は人でやっていくしかないと落ち着きました。人には向き不向きがある、と割り切ることも大切ですよね。