「興奮しすぎちゃいました。すみません（笑）」

◆国内女子プロゴルフ 大王製紙エリエールレディス　11月14～17日　エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）　6575ヤード・パー71 【動画】まじで完璧… 手前のラフからねじ込んだルーキー・政田夢乃の“ミラクルチップイン”に鳴りやまぬ拍手と大歓声 これが実際の映像です

　大会3日目を迎えた国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディス」。 　ルーキーイヤーでのシード獲得を狙う政田夢乃が序盤から見事な“チップインバーディー”を披露し、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。

日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）のX（@JLPGA_official）より

　初日から「65」「68」と抜群の安定感を見せつけて迎えた決勝ラウンド。410ヤードの2番パー4はセカンドがグリーンに届かず、ボールは手前のラフへ。 　柔らかいスイングから高い弧を描いて放った3打目のアプローチはピン手前に着弾。ボールはそこから吸い寄せられるようにピン方向へと転がり、距離感もドンピシャでそのままカップイン。序盤のピンチを見事なチップインでしのいだ。 「歓喜のハイタッチ」「政田夢乃が2番でグリーン手前のラフから見事なチップインバーディー」と、日本女子プロゴルフ協会（JLPGA）の公式X（旧ツイッター）には実際の映像が公開。 　この一打を「うおーーー！ ショットインでのイーグル！」と熱を込めて伝えるアナウンサーでしたが、隣で解説を務めていた佐伯三貴が「ん？ バーディーです」とすぐさま訂正。これには「あ、バーディー……ごめんなさい」とアナも陳謝。「興奮しすぎちゃいました。すみません（笑）」と、ルーキーが放ったスーパーショットに放送席も驚きを隠せないようだった。 　メルセデス・ランキング61位で迎えた今大会で、同50位以内に与えられる来季のシード権を獲得するには、単独5位以上が条件となっている政田。 　この日は前半でスコアを2つ伸ばし、後半の10番でも早速バーディーを奪って、通算12アンダーの暫定3位タイ。大逆転でのシード入りだけでなく、プロ初優勝も狙える好位置につけている。

政田 夢乃（まさだ・ゆめの）

2000年生まれ、北海道出身。同学年に古江彩佳や吉田優利らがいる中、ジュニア時代は「全国中学校ゴルフ選手権」「全国高校ゴルフ選手権」で優勝するなど活躍。高校卒業後はプロを目指す若手女子選手が出場するネクストヒロインゴルフツアーに出場し、23年は4勝を挙げて年間女王を獲得した。5回目の挑戦となった同年のプロテストに合格し、今季はルーキーとしてツアーに参戦。レギュラーツアーの初戦となった「リゾートトラストレディス」では8位タイ、「NEC軽井沢72ゴルフ」では2位タイという成績を残している。なないろ生命所属。