重さ900キロの鉄製ラック落下、トラック運転手に有罪 歩行者が重傷 神戸地裁判決「過失は大きい」
神戸・ポートアイランドで4月、走行中の大型トラックから鉄製のラック(かご)が落ち、下敷きになった男性が意識不明の重体となった事故で、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪に問われたトラック運転手の男(61)=神戸市=に対する判決公判が3日、神戸地裁であり、入子光臣裁判官は禁錮2年、執行猶予3年(求刑禁錮2年)を言い渡した。 【写真】トラックから落下した鉄製のラック 判決などによると、男は4月11日午前、勤務する神戸市の中古車販売会社からトラックを運転して車道に出た際、荷台のコンテナの上にラック(重さ約900キロ)が置いてあるのに気付かず、電線に引っかけてラックを落下させ、歩いていた60代の男性に右目の失明や胸椎骨折などの重傷を負わせた。 入子裁判官は、男は過去にもコンテナ上にかごが置かれた状況を見ていたとして「車体内外の点検という自動車運転上の基本的な注意義務を怠った。過失の程度は大きい」などと述べた。