松戸・戸定歴史館で企画展 徳川慶喜・昭武の子孫の歴史を紹介
戸定歴史館(松戸市松戸)で企画展「松平男爵家の軌跡-将軍とプリンスの子孫たちの近代」が10月5日から開かれている。(松戸経済新聞) 【写真】水晶製梅彫刻付梅軍配文銀製懐紙入(すいしょうせいうめちょうこくつき うめぐんばいもん ぎんせいかいしいれ) 江戸幕府第15代将軍徳川慶喜の異母弟、徳川昭武が隠居後の後半生を過ごした邸宅、戸定邸(国指定重要文化財)に隣接する戸定歴史館。1991(平成3)に開館し、昭武とその子孫に関する資料を収集、保存、調査研究、公開している。 同企画展は、2018(平成30)年に津山松平家分家の当主から将来的な寄贈を前提として同館が預かり、調査を進めてきた古文書、古写真、書画工芸など2281件の中から選んだ約180点を展示する。全て初公開。 津山松平家分家は、徳川家康の二男・秀康の子孫である津山松平家から1888(明治21)年に分かれた男爵家。慶喜や昭武の娘たちの嫁ぎ先でもあったことから、将軍家やそれぞれの家ゆかりの品が伝わったものと推察されるという。 同展は11代将軍・家齊の子である齊民が津山松平家に養子に入ったところから、齊民の隠居、息子の代での分家と授爵、初代と2代の当主がそれぞれ植物学や政治学の専門家となったことなど、各世代の事績を時系列にたどりながら、家と当主、その家族の歴史を紹介する。 同館学芸員の小川滋子さんは「津山松平家分家の資料をここまで一挙に展示するのは、受贈記念展である今回限りの予定なので、この機会に来館してもらえれば」と呼びかける。 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般=150円、高校生・大学生=100円、中学生以下無料。12月27日まで。
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