ルヴァン杯敗退のC大阪。小菊昭雄監督が痛感した町田との差「しっかりゴールを決める、守る、そのなかで...」
課題が見えた一方で、手応えも
[ルヴァン杯POラウンド第2戦]町田 2-2 C大阪/6月9日/町田GIONスタジアム 【PHOTO】天空の城・野津田に集結し最後まで選手を後押ししたセレッソ大阪サポーター! 6月9日に行なわれたルヴァンカッププレーオフラウンド第2戦で、セレッソ大阪はFC町田ゼルビアとアウェーで対戦し、2-2で引き分けた。この結果、ホームでの第1戦(1-3)との2戦合計で3-5となり、C大阪はプレーオフラウンドでの敗退が決まった。 C大阪は第2戦での逆転勝利に向け、先制点が欲しかったなか、立ち上がりの5分にCKから失点し、21分にも再びCKから追加点を許す。 しかしその5分後、相手のオウンゴールで1点を返すと、36分には上門知樹のゴールでタイスコアとする。 第1戦とのトータルスコアで逆転するにはあと3点が必要ななか、後半もペースを掴んだC大阪は清武弘嗣、北野颯太、柴山昌也ら攻撃陣を投入して攻勢を強める。しかし、中央を固める町田の守備を崩せず、後半はゴールを奪えないまま試合は終了。第1戦でのビハインドをひっくり返すことはできなかった。 試合後の会見で、C大阪の小菊昭雄監督は次のようにゲームを振り返った。 「第1戦を1-3で敗れて、3点差を目ざしてという強い想いで選手たちも準備をしてくれた。そのなかでリスタートからの2失点が重くのしかかった。本来なら大敗して大会を去ってしまう可能性もあったと思う。ただ選手たちはよく戦ってくれた。 私はこの仕事をして、サッカーには勝ち負けがあるなかで、負け方、散り方も大事にしている。ルヴァンカップは私自身も思い入れのある大会で、この大会が終わった悔しさ、悲しさがあるなかで、選手たちは素晴らしい散り方をしてくれたと思う。もちろん、いろんな反省はあるが、必ずこれからのリーグ戦、天皇杯に活かしたい」 また、プレーオフラウンドでの町田との2試合を通じて、指揮官はリーグ戦で首位を走るチームとの差も痛感したという。 「2試合を通して、失点の時間帯や失点の仕方、そのあたりは私たちの力がまだまだ足りないし、良い時間帯でしっかりゴールを決める、カウンターに対応してしっかり守る、そのなかで主導権を握って、先制してゲームをコントロールしていく。そのあたりの差を感じている」 一方で、手応えも口にする。 「ゲームコントロールの差は感じているが、首位の町田を相手に、今日の状況のなかでゴールを脅かせたこと、チャンスをたくさん作れたことはプラスに考えている」 ルヴァンカップで得た経験をリーグ戦と天皇杯で活かせるか。今後の奮起に期待したい。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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