滋賀・守山の魅力再発見 建築物や文化財巡るスタンプラリーを開催
◇滋賀県内初「弥生の御朱印」授与も 多くの歴史遺産や美しい自然の風景、有名建築家による建物など、滋賀県守山市の魅力をたどる二つのデジタルスタンプラリーが、期間限定で開催されている。また、市内3カ所の弥生時代の遺跡では、今秋から県内初の「弥生の御朱印」の授与も始まった。守山の魅力を改めて探ってみてはいかが?【礒野健一】 【写真まとめ】授与される「弥生の御朱印」 市観光物産協会が主催するのは、市内の有名建築物を巡るデジタルスタンプラリーだ。市役所と市立図書館を設計した隈研吾さん、市立北部図書館やヤンマーサンセットアリーナなどを設計した芦澤竜一さんら、世界的に活躍する建築家が手がけた建物や、琵琶湖大橋や大庄屋諏訪家屋敷など、市のシンボルにもなっている計16の建築物を巡り、その魅力を感じてもらおうと企画した。 参加費は無料で、スマホアプリ「まちのコイン」で滋賀県のコイン「ビワコ」を選択し、「スタンプラリー」から参加する。建物にはQRコードを読み込むチェックポイントが設置されており、巡った建築物の数に応じて守山の名産品が当たる抽選会に参加できる。16カ所全て制覇するとJR守山駅西口の市駅前総合案内所で特製クリアファイルがもらえる。12月22日まで。 市教育委員会は、県文化財保護協会と協力し、市内の文化財を三つのテーマで巡るデジタルスタンプラリーを企画した。県内外の大学で文化財について学ぶ学生16人が守山市内を散策し、「思い出写真」「パワースポット」「自然」のコースを作成。建築物ラリーと同様、スマホアプリ「まちのコイン」から「ビワコ」を選択して参加する。コースごとに8~11カ所設定されているスポットを全て巡って市駅前総合案内所に提示すると、市内店舗の食事券などが当たる抽選に応募できる。来年2月2日まで。参加無料。 「弥生の御朱印」は、全国の弥生時代関連遺跡が連携しているイベントで、10月30日から市内の服部遺跡、下之郷遺跡、伊勢遺跡でも授与されている。御朱印は無料で、置き紙式のものを授与するほか、持参したノートなどに押印することもできる。 約2万平方メートルにわたる弥生時代前期の水田跡が見つかった服部遺跡は、市立埋蔵文化財センター(服部町)で午前9時~午後4時に授与する。弥生時代中期の巨大環濠(かんごう)集落の下之郷遺跡は下之郷史跡公園(下之郷1)で、2階建て楼観など大型建物跡が発見された弥生時代後期の集落の伊勢遺跡は伊勢遺跡史跡公園(伊勢町)で、いずれも午前9時~午後5時に対応する。どの施設も火曜休館。