どんな訓練や授業?警察学校に記者が体験入校「私はもう走れません」
また、この女性は、警察学校に入校する前は5年間、病院で医療事務をしていたそうです。 上田沙織巡査(26)「(高校生のとき)もともとなりたいという気持ちがあったのですが、その時は挑戦せずに諦めてしまいまして、働いて行く中で一度も挑戦しないでというのがやはり心残りになってしまうっていうのがあったので」 35歳、最年長の男性は、理学療法士からの転職です。 萱原慎也巡査(35)「今5歳の息子が1人いるんですけども、結婚して家庭を持ってから、ニュースでDVだったりとか虐待の悲しい事件がたくさんあって、そういうのが気になるようになって、自分にも何かできることがないかなって考え始めて」 昼食後も「巡回」や「交通取締り」の訓練を行い、この日の授業は終了。 そして、翌日、初任科生が恐れる厳しい訓練が待っていました。 ■それが「警備実施訓練」 暴動などが起きた際に現場で対応するための訓練です。 長友「ベストなんですが、鉄のプレートが入っています。ちょっと重さがありますね」 出動服はヘルメットや盾などを合わせておよそ10キロ。 まずは、盾をさまざまな位置で構える訓練です。 教官「長友遅い。すぐ動け、すぐ、いいか」 長友「了解」 教官「声が小さい、わかったか」 長友「了解」 長友「重いです。盾を持って立ってるだけでもつらいです」 続いては、盾を持ったままのランニング。 教官「走れ~!落とすな~!」 15分ほど走ってようやく休憩です。 初任科 長期総代・山下統世巡査「きついですね。きついです。(現場では)これを着て作業していかないといけないので、この環境に慣れるように訓練頑張っていきたいと思います」 理学療法士から転職・萱原慎也巡査(35)「とてもつらいです。同期生のみんなも頑張っているので、体力をつけて県民の皆さまに貢献できるように体力づくりを精一杯頑張っていきたいと思います」 ■私はもう走れません 初任科生「がんばるぞ!」「よーし!」 さらに、休憩後は坂道でのランニングが待っていました。 私は体力に自信がありましたが、ついに限界を迎えました。