専門家に聞く コロナ禍での転職市場の活気と注意点
世間がコロナによる混乱の状況に陥り約1年。 さまざまな事情から転職を考えている人も多い中、今まで以上に、転職に対して先行き不透明な不安を感じてしまうといった声も聞こえます。 しかし今月2日に厚生労働省から発表された、1月の有効求人倍率(季節調整値)は1.10倍で、前月から0.05ポイント上昇しており、実は意外と今、転職市場が活気付いているそうです。そんな現状の動向や転職する上での心構えを転職エージェントの末永雄大さんに伺いました。 (Yahoo!ニュースVoice編集部)
コロナ以降の転職市場の動向について
昨年2020年の4月、5月頃には緊急事態宣言が起こり、各社様子見ということで、求人が大体3割くらいストップしました。 その後7月、8月になり各社その状況や様子を見ながらも、求人が復活してくるという流れがありました。 10月以降については各社リモートで選考をおこなったり、オンラインで転職者の受け入れをすることも一般的になってきました。 そして今年2021年に入り1月、2月と状況を見ていると、かなり採用は活況になってきているという印象があります。 コロナ前と同じくらいとはまだ言えないのですが、未経験者採用や大量採用というような求人も増えてきているという状況が確認出来ています。
実際転職はしづらい状況なのか
確かにコロナ禍によって特定の業界については求人がストップしたり、全体の求人倍率自体が下がってきています。 しかし、実はコロナ前の求人市場がかなりバブル化していた状況でした。 そういう観点で見ると、(以前の)平常時に戻ったとも言えると思います。 もう1つは、求人自体は復活していても未経験者採用が厳しくなっていたり、目線自体が上がっていることが見受けられました。 しかし今年に入ってそこも緩和され、未経験者採用も増えているなど、目線自体も適正値に戻ってきた印象があります。
コロナ禍における企業や個人の働き方の変化
企業もテレワークを導入することが推進されている中で、個人もテレワークを受け入れてくれるような会社を求人選びにおいて優先するような変化が起こっていると言えます。 さらに、コロナ禍で変化が激しい状況を鑑みて、個人として「手に職をつける」や「専門職にジョブチェンジしなければ」という思考が高まっていき、プログラミングやWebマーケティングを学びたいというニーズが増えている印象があります。