客に合う地酒推薦 AI茨ひより 水戸駅ビル内バー 自然な対話で 茨城
茨城県公認バーチャルユーチューバー「茨ひより」が、同県水戸市宮町のJR水戸駅ビルにある立ち飲みスタンド「いばらき地酒バー水戸」に登場し、来店客への対応を始めた。人工知能(AI)による音声対話システムと対話型AI「チャットGPT」を連携させ、自然な話し言葉を用いる。画像認識により対話する客の印象に合った酒の種類を薦め、サービスを充実させる。 「AI茨ひより」は、観光企画「茨城アフターデスティネーションキャンペーン(茨城アフターDC)」に合わせて、12月31日までの期間中、地酒バー水戸に設置される。営業時間は午前10時~午後10時。 店舗の画面にあるAI茨ひよりに近づくと、画像認識機能でその人の特徴を分析。性別や年代、服装に合わせた最適な地酒を32種類の銘柄の中から薦める。「辛口がいい」などと話すと辛口を選んでくれる。客が購入ボタンを押すと、商品名を読み上げ、購入方法を案内する。「音声で質問する」を押すと、音声対話で自由に質問することもできる。 AIに話しかけることをためらう人も多いことから、最初に茨ひより側から来店客に話しかけるように設定した。 提案する商品は、事前に登録された商品情報を基にAIが分析する。例えば、「白いシャツと青いネックストラップが爽やかなあなたには、純米吟醸酒がぴったりです」などと案内する。商品情報は、店側の管理画面で登録や編集ができ、新商品追加や在庫切れなどでも対応できる。 県の担当者は「店舗に入ってもらうきっかけにしたい。AI茨ひよりへの県民の理解を深められれば」と話した。
茨城新聞社