玉正鳳「長年の夢だった」 スロー昇進にしみじみ―大相撲
大相撲初場所(来年1月12日初日)の新番付が発表された23日、新入幕を果たしたモンゴル出身の玉正鳳が東京都墨田区の片男波部屋で記者会見し、外国出身では最も遅い初土俵から所要79場所での昇進に「やっぱりうれしい。長年の夢だった」と喜びを語った。 所属部屋の閉鎖などで4部屋を渡り歩いた苦労人。転籍のたびに「嫌だなと思っていた」と明かす。現在の師匠の片男波親方(元関脇玉春日)から「自分を知ること」の重要性を説かれたことが転機に。マイナス思考に傾きがちな性格を受け入れることで、「相撲も変わってきた」としみじみ言った。 兄弟子の玉鷲は義兄でもある。胸を出してもらった憧れの存在と一緒に土俵入りすることが「ずっと夢だった」。初日を見据え、「自分の相撲に集中してやりたい」と気合を入れた。