【FIBA U18アジアカップ】川村卓也が主将、千葉Jのベテランコンビや寒竹隼人も出場した2004年大会/プレーバック
9月2日から9日にかけてヨルダン・アンマンで開催される「FIBA U18アジアカップ2024」。1970年から続く大会だけあって、これまで数多くの選手が同大会に参戦し、のちに偉大なキャリアを歩んでいった。バスケットボールキングでは過去大会をプレーバック。今回はインドで開催された2004年大会を振り返る。 ▼2004年大会日本代表メンバー ヘッドコーチ:田中聡 #4 川村卓也(SF/190cm/盛岡南高校) #5 寒竹隼人(SF/192cm/福岡大学附属大濠高校) #6 宮城徹(PG/170cm/能代工業高校) #7 富田卓弥(PF/196cm/東和大学附属昌平高校) #8 佐々木亨(SG/185cm/洛南高校) #9 木村理(PF/193cm/洛南高校) #10 太田匠(SG/190cm/延岡学園高校) #11 西村文男(PG/177cm/北陸高校) #12 荒尾岳(C/200cm/泊高校) #13 梅津敬介(PF/197cm/能代工業高校) #14 嶋田基志(C/197cm/愛知産業大学工業高校) #15 佐々木瑛(SG/186cm/東北学院高校) ▼大会結果:9位 【予選ラウンド】 日本 50●84 イラン 日本 81●92 チャイニーズ・タイペイ キルギスタン 73◯89 日本 【2次ラウンド】 日本 89◯75 クウェート イエメン 71◯75 日本 シンガポール 58◯93 日本 【9-10位決定戦】 サウジアラビア 60◯76 日本
■超高校級の川村卓也を主将に据えて臨んだ大会
2004年大会は当時超高校級の実力と評され、翌年には高卒プロ入りと10代でのA代表デビューを果たす川村卓也(新潟アルビレックスBB)がキャプテンとして参加。さらに、現在は千葉ジェッツでプレーする西村文男と荒尾岳、ライジングゼファー福岡の寒竹隼人もメンバーに名を連ねていた。 しかし、大会は初戦から強豪であるイランとの対戦に。最終的にこの大会で初優勝を果たすイランは、身長220センチ越えエースのジャベル・ルズバハニが39得点の大暴れ。日本は川村が15得点、荒尾が12得点を挙げるも50-84と大差で敗れてしまう。 続くチャイニーズ・タイペイ戦も落とした日本が初勝利を挙げたのは、予選ラウンド3戦目のキルギスタン戦。激しいディフェンスからのファストブレイクを中心に西村が24得点を挙げる大活躍を見せ、89-73でチームに初白星をもたらした。試合後に「残りの試合は4戦すべて勝ちたい」と西村がコメントした通り、2次ラウンド以降は全勝を果たし、日本は9位で大会を終えることとなった。 ほとんどの選手が一度は体調を崩したり、練習会場が突然停電に見舞われるなどトラブルも多かった大会。当時、田中聡HCは環境面への適応力でも課題が出たと総括しているが、そうした貴重な経験が選手たちの現在の活躍に生きているのかもしれない。
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