今思えば、ちょっと元気玉っぽい?「ドラゴンボール」ヤムチャが1回だけ使ったオリジナル技を覚えているか 2本の指で“クイッ”
手の平から気弾を作り出すところなんて初期の元気玉そのもの!ヤムチャの代表的な技といえば「狼牙風風拳」だが、もうひとつ忘れてはならない技がある。2本指で気弾を自由自在に操り、敵を襲撃するヤムチャのオリジナル技「繰気弾」だ。 【映像】ヤムチャが1回だけ使ったオリジナル技(9分30秒ごろ~) ヤムチャが目立った活躍をする機会は少なかったが、「繰気弾」は当時の視聴者に大きなインパクトを残した技だった。クリリンがその前の試合でマジュニアに放った自動追尾型の気功波とは異なり、繰気弾は手動操作で、そのスピードは桁違いの速さだった。 これには対戦相手のシェン(正体は神様)も驚き、紙一重で避けるのがやっと。しかし、結局ヒットさせることはできずに最後は気弾が武舞台に突き刺さるように落下し、攻撃は終了したかに思われた。 シェンも「今のはかなりお見事でしたよ」と素直に称賛したが、その直後ヤムチャは一瞬の隙をつくように突き出した2本の指をクイッと上に向けた。すると武舞台の下に潜ませていた気弾がシェンの足元から飛び出し、見事にシェンの顎にヒットした。 残念ながらこの攻撃は決定打とはならず、ヤムチャは最終的に完敗を喫してしまい、またも1回戦突破はならなかった。ヤムチャは繰気弾のことを“とっておきの技”と語っていたが、原作でこの技を披露したのはこの一度きりで、まさに幻の技と言えるだろう。しかし、当時のキッズたちには抜群のインパクトを与えたようで、繰気弾のマネをする子どもも少なくなかった。 その後、ゲームや映画では繰気弾が登場し、ベジータの弟・ターブルが初登場したオリジナルアニメ「オッス! 帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」でもブルマやウーロンを瓦礫から守るために使われるシーンがあった。 さらにアニメ「ドラゴンボール超」では第6宇宙の戦士たちとの野球対決で、ヤムチャは繰気弾と狼牙風風拳をミックスさせたような「狼牙風風投球拳」という魔球を披露。久々に活躍する姿を見せ視聴者を歓喜させている。 1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている大ヒット作だ。 40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送されている。 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ABEMA TIMES編集部