ススキノ殺人 「おまえを殺したい」 瑠奈被告の音声公開 札幌地裁
札幌・ススキノのホテルで頭部が切断された男性の遺体が見つかり、札幌市厚別区、無職田村瑠奈被告（30）ら親子3人が殺人罪などで起訴された事件で、瑠奈被告の母親で死体遺棄ほう助、死体損壊ほう助の罪に問われた浩子被告（61）の第4回公判が1日、札幌地裁（渡辺史朗裁判長）であった。弁護側の証拠として、瑠奈被告が「おまえを殺したい」などと叫ぶ録音データの音声が公開された。 証人出廷した瑠奈被告の父親で精神科医の修被告（60）=殺人ほう助罪などで起訴=は、瑠奈被告のこうした発言は頻繁にあったため、男性の殺害は想定できなかったと述べた。 音声は、修被告が瑠奈被告と両親の会話を2020年10月から事件の1カ月前の23年6月まで録音したもので、計6時間分を証拠として提出。法廷で流すために弁護側が7分間に集約した。修被告は瑠奈被告が精神科を受診する際に医師に示そうと考え、録音していたという。 音声で瑠奈被告は20年10月、英語を交えつつ修被告に「おまえを殺したい」と発言。23年1月には精神科への受診を促す修被告に叫び声を上げていた。
