アメリカで「飲酒運転」の基準がユルユルな信じられない理由
そんなことが全米中で起きたら、当然、外食産業は打撃を受けるでしょう。そのため、飲酒運転に関しては正常な運転ができるレベルなら多少は飲んでもいいというのが、効率重視のアメリカ人が導き出した結論なのです。 もちろん、正常に運転できないレベルまで飲んでしまった人は容赦なく逮捕され、免停処分、多額の罰金や禁固刑などかなりのペナルティを科されることになります。 ● アメリカの交通違反者はその場で 罰金をキャッシュレス決済 自動車の物損事故が起きた時の対応も、アメリカと日本では異なります。アメリカで物損事故を起こした場合、警察を呼ぶことはまずありません。 どうするかというと、写真を撮っておいて、保険会社に連絡して処理をしてもらうのです。事故証明というものは必要ありません。 そのため、基本的に警察官も現場検証をすることがなく、事故渋滞というものも発生しません。これは車社会のアメリカを効率よく維持するための工夫です。 また、交通違反に対する対応も日米ではかなり違いがあります。 日本では、交通違反を起こして警察官に取り締まられるとその場で切符が切られ、 いついつまでに所定の罰金を支払うようにと言われます。そのせいで、罰金の取りはぐれや、罰金の延滞による違反者の逮捕などが近年話題になっています。
しかし、アメリカでは罰金の取りはぐれなどは起きません。なぜなら、アメリカでスピード違反を起こしてしまった場合には、違反者はその場で決済しなければならないからです。要するに、違反者に逃げ得をさせないのです。交通違反はその場で捕まえ、その場で罰金を支払わせるわけです。このほうがはるかに効率的でしょう。 なお、アメリカでは救急車は有料で、距離によって100ドルから200ドルかかります。もちろんキャッシュレス決済可能です。そのため、緊急の場合以外に呼ぶ人はとても少ないです。 一方、日本では救急車の利用件数が毎年増加しており、東京では34秒毎に出動しています。救急車を呼んだ人の約半数は入院不要の軽症者で中にはタクシー代わりに使う人もいるほどです。これでは本当に必要な時に対応できません。日本も救急車を有料にし、不要な出動を減らすべきでしょう。 キャッシュレスと言えば、路上にあるコインパーキングもすべてキャッシュレスになっています。こうすることで、パーキングの現金を回収する人員のコストを削減することができるからです。日本でもキャッシュレスのコインパーキングをもっと普及させるべきだと思います。
中澤一雄