大院大高 春30年ぶり決勝進出 今坂の決勝適時二塁打 巨人水野スカウト部長も絶賛
「春季高校野球大阪大会・準決勝、大院大高3-2大商大高」(11日、大阪シティ信用金庫スタジアム) 大院大高の快進撃が止まらない。履正社&大阪桐蔭の2強を撃破した勢いに乗り、1994年以来30年ぶりとなる春の大阪大会決勝に駒を進めた。 主将の意地が勝利に結びついた。同点の五回2死一塁。今秋ドラフト候補の今坂幸暉内野手(3年)が勝ち越し&決勝の右越え適時二塁打を放った。「1球で仕留められました」。この日は3球団のスカウトが視察。巨人・水野スカウト部長は「高校生の中ではトップクラス」と称賛した。 4回戦では履正社、準々決勝では大阪桐蔭に勝利。周囲は盛り上がったが、“優勝して当たり前”の声も耳に届くようになった。「選手達は硬かった。ロボットが試合をしているようでした」と辻盛英一監督(48)。独特な重圧に打ち勝てたのも今春の財産となった。 「学院の名前をみんなに知ってもらうためにやってきた」と今坂。初の春優勝を成し遂げ、新たな歴史を刻んでみせる。