おひとりさま「40代・50代・60代」の貯蓄の平均額はいくら?年代ごとに確認して備えを
国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集(2024年)」によれば、50歳時の未婚割合は2020年で男性で28.25%、女性で17.81%となっており、男女ともに基本的に増加傾向となっています。 ◆【グラフ】おひとりさま20~70歳代「貯蓄」平均・中央値はいくら?「厚生年金と国民年金」1万円刻みの受給権者数もグラフで見る! 人生100年時代といわれる現代においては、既婚の場合でも離別・死別でひとりとなる場合もあるでしょう。 ひとりで生きていくためには今の生活だけでなく、老後資金も自分で用意する必要があります。ただ老後は数十年先のこととなると、なかなかリアルに感じられないかもしれません。 少子高齢化の日本においては将来年金受給額が減る可能性も考えられるため、まとまった老後資金を用意しておきたいところ。 では、今のおひとりさまの年代別の平均的な貯蓄額はいくらでしょうか。年代別にみることで自身の状況を振り返り、来年からの貯蓄計画を立てていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
おひとりさま「40歳代・50歳代・60歳代」の貯蓄の平均と中央値は?
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より年代別の貯蓄額を確認します。 ●【おひとりさま】20~70歳代の貯蓄額「平均値と中央値」 ・20歳代:平均値121万円・中央値9万円 ・30歳代:平均値594万円・中央値100万円 ・40歳代:平均値559万円・中央値47万円 ・50歳代:平均値1391万円・中央値80万円 ・60歳代:平均値1468万円・中央値210万円 ・70歳代:平均値1529万円・中央値500万円 平均でみると、貯蓄額は30~40歳代で500万円台となっており、50歳代で1000万円を超えています。 一般的な年金受給開始年齢は65歳からですが、60歳代での貯蓄額は1468万円。 一方で中央値を見ると大きく下がり、40~50歳代では100万円以下となっています。 60歳代でも中央値は210万円となっており、年金だけでは生活するのが難しい場合には心もとないといえるでしょう。 平均と中央値に差がみられるのは、個人差が大きいためと考えられます。 まとまった貯蓄を貯めていくためには、ボーナスや退職金、相続資産などもありますが、やはり毎月一定額をコツコツと貯めていくことが大切です。今は一定額を毎月積み立てられる貯金もありますから、利用を検討してみるといいでしょう。