【沢田康文の欧州競馬リポート】JCにオーギュストロダンを送り込むエイダン・オブライエン師ついに初来日へ
サンクルー競馬場で27日、GⅠが3レース行われた。今年のフランス競馬最後の平地GⅠデーで、クリテリウムドサンクルー(2歳=騸馬除く、芝2000メートル)をテネシースタッド(愛国産、愛=J・オブライエン、牡)、クリテリウムアンテルナシオナル(2歳=騸馬除く、芝1600メートル)をトウェイン(愛国産、愛=A・オブライエン、牡)と、ともにウートンバセット産駒が優勝した。 従来のパリロンシャンから舞台が移ったロワイヤルオーク賞(3歳上、芝3100メートル)は、ダイワメジャー産駒のダブルメジャー(愛国産、仏=C・フェルラン、騸4)が連覇を達成した。 天皇賞・秋と同日で、競馬場ではキーファーズと関係の深いクールモアのR・ムーア騎手やA・オブライエン調教師から「ユタカと松島(正昭)オーナーにおめでとうございます」と声をかけられた。 ジャパンCでは日本の総大将となるドウデュースと、ディープインパクト産駒でラストランになる英愛ダービー馬オーギュストロダンの夢の対戦が実現する。またBCターフを回避したハーツクライ産駒のコンティニュアスも日本や香港への遠征を検討しているそうで、動向が注目される。 また、今回はA・オブライエン師が初の来日を予定しているという。同厩舎からはJCに延べ6頭が出走しているが、調教師自身は来日していなかった。現代最高の名伯楽が東京競馬場にやってくることは、今年の大きな見どころとなりそうだ。(在仏競馬記者)